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パンの神様のお告げ - 自家製酵母のフィセル

今年のパン作りがまさか失敗作で幕を閉じることになろうとは、まるで予想していなかった。

先日シークヮーサー仕込みの自家製酵母で作った元種、3回に分けて作るところを分量を間違えて2回で仕上げてしまったりとドタバタあったものの、しっかり勢いがついてくれたので、これはこれで問題はなかったはず。

←これが、→こう。気泡も入って元気よく2倍くらいに

せっかくの自家製酵母なので、小麦の旨みが感じられるようフランスパン系のパンをということで、フィセルを作ってみることにした。

フィセルって、ざっくりいうと、フランスパンといわれてみんなが思い浮かべるあの超長い「バゲット」の半分の長さでかつその分量の生地を2分割して作る、ミニバゲットといった感じのパン。

しかしてその仕上がりは・・・

どーん!焼きイモ?

こうみるとそれほど悪くないようにも見えるけれど、本当ならもっとふくらんで大きくなるはず。持ってみたら、重いこと重いこと。まるで焼きイモみたい。切ってみると・・・

パンじゃない・・・

大きな気泡がひとつふたつ、それ以外は小さい気泡があるといえばあるものの全体的に生地が詰まっている。実際に食べてみても、パンらしいフワッとした感触はなく、どちらかというとおもちに近い食感・・・

はい、自家製酵母をなめてました。

製パン用に厳選された発酵力の強いイーストと違って、身の回りにある酵母をそのまま使うので、イーストと同じようには働いてくれない、ということはわかっていたはずなのに、ついいつものようにやっとけば大丈夫だろうという無意識の油断がこういう結果に。

どうも流れに身を任せてしまう性格なので、何となくその場の状況で適当に済ませてしまいがちで、後で振り返ったときに、あの時もっとこうしておけばよかったと後悔することが多い。

もう少しストイックに物事に向き合わないと、パンも人生もうまくいかないよというパンの神様のお告げかもしれないね。

明日からの新しい年は、会社人としての人生が終わる大きな変化の年なので、これをいい教訓に、自家製酵母でのパン作りに真摯に取り組んで、おいしい天然酵母パンが作れるように精進しようと心に誓ったのでした。

そっち?

あ、もちろん人生にも真剣に向き合って、しっかり地に足をつけて生きていけるようがんばっていきますって。

今年はnoteでのアウトプットに力を入れるようになって、たくさんの人とnote上で出会うことができた特別な年になりました。このつながりを大切にし、またさらに新しいつながりを増やしていって、今年よりもいい年にしていくことを意識しながら生きていきたいと思います。

では、みなさん、良いお年を。
来年もよろしくお願いします。


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