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パラレルワールドは実在する #100

本を聴く試み、第2弾。

前回は定年後の生き方に関するタイトルでしたが、打って変わって今日聴き終えたのはこのタイトル。

大学は工学部だったので、量子力学ってのも必須科目だったりするのです。

学んだのはもう30年以上も前のことで細かいことなんてさっぱり覚えていませんが、理系人間としてはこういう領域に関してはいつまでも興味を忘れないもの。

特に量子力学については、小学校や中学校で学ぶ古典力学とはまったく異なる描写でこの世界を表してくれるところが、理系脳をブルブル揺さぶってくれます。

30年も経つといろいろ研究が進んでいて、当時にはなかった考え方が出てくるもの、と思っていたら、このタイトルのテーマである「多世界解釈」は、初出が70年以上も前、とのこと。

最初はあまり注目もされず、不遇の身であったが脚光を浴びたのが、それでも50年前。自分の年齢とあまり変わらないとは驚きでした。

多世界解釈、というのは、超超ざっくり言うと、この世界は、今日も遅刻せずに会社に出社した自分がいる世界と、寝坊して会社に遅刻してしまった自分がいる世界が同時に存在する、みたいな意味。

つまり、パラレルワールド。ちょっとSFチックだと思いません?
でも、これは荒唐無稽な空想の話ではなく、大真面目な研究の成果なのです。
そういうところが好きなんですよね。

今話題の量子コンピュータのように、実用化もどんどん進んでいる量子力学。
決して思考実験の範疇にとどまっている学問ではないのです。

このタイトルは、できるだけ数式などを使わずにこの多世界解釈を説明してくれています。
とはいってもやはり、耳で聴くのにはどうしても限界があります。

それでも、多世界解釈とコペンハーゲン解釈の対立とか、聴いていてワクワクする部分はそこかしこにあって、かなり満足感はありました。

紙の本を買ってもう一度しっかり読んでみたい、そう感じるタイトルでした。

はっ!

これはひょっとしてAmazonの策略か??

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