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失意の連敗 第22節 鹿児島対長野
鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん、こんにちは仙太郎です。最近、負けの混んでいる鹿児島ですが、長野をホームに迎え撃った試合を振り返ります。
プレー強度自体は悪くはないのですが、相手チームの方が上回っている試合が続いていて、なかなかうまく噛み合いません。
直近のリーグ戦からのスタメン変更は5人で、渡邉、広瀬、野嶽、福田、藤本選手が外れ、星、戸根、山口、米澤、鈴木選手が先発します。多分ローテーションもあるとは思うのですが、J3は1週間に1試合なので、そんなにローテーションする必要あるかなというのが率直な感想です。特に広瀬、渡邉両選手は今は欠かせない二人ですからね。
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基本システムは長野は5−3−2で、長野は5バックで守るのですが、攻撃はロングカウンターではなく、ショートパスをつないでビルドアップする、少し珍しいタイプのチームになります。
試合開始早々は長野がロングボール主体で攻めてきたので、それを鹿児島が跳ね返して、長野陣内に押し込めていました。ここ数試合は試合開始早々に失点していたのですが、この試合では開始20分までは失点することはありませんでした。
ただ途中から長野がショートパスをつないで攻撃し始めて、流れが変わります。鹿児島はいつのものようにサイドハーフの選手が前にプレスに出るのですが、プレスの強度が低いので簡単にパスを通されてしまいます。サイドハーフが前にプレスすると、その後ろにはスペースができて、長野はそこでパスを受けてボールを前進させます。前半10分あたりから長野が主導権を握り、そして27分にCKから失点してしまいます。
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長野の守備陣形は基本5−3−2。これだと中央部分はがっちり固められています。中盤の3人は横にスライドするのに距離があるので、素早くボールを回して、サイドで起点を作って攻撃したいところですが、鹿児島のSBは中に入るので、サイドでウィングと相手WBが1対1なってボールを前進できないことが多くなりますし、米澤選手も何度もボールを失います。
さらに長野は中央固めているのに、鹿児島は中央をこじ開けようとしますがそれもできず、結局、鹿児島は中央からも進めず、サイドからも進めずという八方塞がりの状態になります。
さらに長野は守備の強度高く、ボールへの寄せが速く、鹿児島はなかなかうまく攻撃ができません。また長野はセットプレーでの空中戦でも勝っていました。
長野が前プレスを掛けてくるので、鹿児島はSB裏のスペースを狙うもパスのクオリティ低く、なかなかパスがつながりません。裏のスペースが使えないので、長野はさらに前にプレスを掛けてきて苦戦する鹿児島という試合展開になりました。このあたりは渡邊選手の不在が痛かったです。
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鹿児島もボールをロストするとすぐにプレスを掛けにいくのですが、長野は少ないタッチで鹿児島のプレスを回避して逆サイドに展開。また鹿児島が前からプレスにいくと、その後ろに広大なスペースがあるために、中盤も中途半場なポジションで簡単にライン間でパスを受けられてしまいます。
鹿児島の守備は、先ほども述べたように、サイドハーフが前にプレスに出るので、鹿児島のサイドにスペースがあり、そこを利用して長野は前進してきます。さらに鹿児島はサイドハーフが空けたスペースをSBが前に出て埋めようとするので、SB裏のスペース使われる場面も多々ありました。ただ右サイドに関していえば、戸根選手がカバーして難を逃れていました。
久しぶりに先発した戸根選手ですが守備面に関しては1対1強く、安定しているプレーを見せてくれました。簡単にスライディングしないのもいいですね。スライディングして抜かれると、もう追いつけないので。スライディングすると派手で、すごい守備している感じはするのですが、スライディングは最後の手段なので、しないならしない方がいいです。彼は予測がいいので、スピードなくても負けないし、あまりコーディネーション能力は高くはありませんが、それでも簡単にクリアせず、ボールをつなぐ姿勢はよかったと思います。
そうして前半は長野の1点リードで終わります。
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以下のようにハーフタイムでの大嶽監督のコメントが紹介されました
「前半は忘れよう
みんなの息を合わせよう」
前半は課題が沢山あったので、忘れるのではなく、課題を反省して後半修正していく必要があります。
なのでハーフタイムでのコメントで前半は忘れようはないと思います。
後半の序盤は、岡本選手から長野DFライン裏にパスが通ったり、鈴木選手のポストプレーからボールを前進できるようになり、鹿児島が押し込みます。その流れの中のCKから鈴木選手が折り返し、そこに戸根選手が飛び込み、同点に追いつきます。
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その後も鹿児島が押し込む時間が続きますが、後半35分のミドルシュートから逆に長野が押し込み始めて、連続してシュートされますが、ポストやバーに助けられてなんとか同点のままアディショナルタイムへ。
鹿児島が押し込んだ状態から、薩川選手のサイドチェンジがミスパスになり、そこからカウンターを受けます。一度は武選手がスピードダウンさせますが、1対1で突破されてセンタリングされます。それでも一度はクリアしてルーズボールになるのですが、ここでも長野が前からプレスを掛けてボールを奪取して、ゴール前に入れたボールを山口選手がヘディングでクリアしますが、これがピッチ中央に飛び、シュートされそうなところを山本選手がファールして、そのFKから決勝点を決められてしまいました。そのFKも壁に入った武選手がジャンプしたときに、壁に穴を空けてしまい、その穴を通ってゴールになったように見えます。結果としたら山本選手がファールして、FKから決められたわけですが、そこに至るまでに何度も止める機会がありながら、止められず失点しているわけです。だから山本選手だけが悪いわけではなく、チーム全体として失点して負けたわけです。
相手陣内に押し込めている時間帯もありましたが、全体的には長野の高いプレー強度の前に、鹿児島のいい部分を出すのは難しい試合となりました。
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これで直近5試合を1勝4敗となり順位も4位に後退しました。これまで混戦模様だったのですがが、今節終わり、首位愛媛とは勝ち点差9、2位の富山とは勝ち点差6となりました。まだまだ後半戦は残っていますが、鹿児島が試合に勝たないことには、差は広がるばかりです。
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正直言うと、このままのやり方でいくとさらに差は広がるばかりでしょう。なんとか流れを変えなければなりません。あとは選手を代えるしかないと思うのですが、来週のメンバーはどうなるのでしょうか。
と書いている途中で、渡邊選手と福田選手が怪我で6週間ほど離脱するニュースが飛び込んできました。これは痛い。特に渡邊選手は鹿児島の攻撃にはなくてはならない存在ですから、ここから1ヶ月は厳しい戦いとなりそうです。
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そして今週末も、ホーム白波スタジアムで松本山雅を向かい撃ちます。
3連敗は避けなければなりません。
「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」
ヘッダー画像提供:@tsubasa0144
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