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娘のこぼしたラーメン

僕が勤める会社は、昨今のコロナ禍で大打撃を受けていて、約一年前から水、土、日の週三休みになっている。

残業も大幅に減っている分給料は減っているが、できることなら働かずに生きていきたい、仕事とソーシャルディスタンスを取っていたい僕にとっては、すんごくちょうど良い。

定期休みとなった水曜日は、2歳の娘を保育園を休ませて一緒に過ごしている。

平日も休んでのんびり過ごせていいね〜と思う人もいるかもしれないが、のんびりなんてことはまるでない。毎週めちゃくちゃドタバタだ。なんなら仕事の日より体力使う日もある。

娘は飛行機好きなので、近くの空港に連れて行って間近で飛行機の離陸を見せてあげると、「こわい」と言ってしがみついて見ようとしない。

イオンモールでアンパンマンのショッピングカートに乗ると言うので乗せていると、走行中に急に降り自分で持って誘導し始める。

少し目を離した隙に

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こうなる。

ああああああああああ…


こんなことが続いて気持ちに余裕がない時なんかは、つい辛く当たってしまうこともある。

でも

客観的に見ればこんなことは笑い話だし、撒き散らされたラーメンは拾えばいいだけだし。

僕が娘に対して、あれはダメだよこれはダメだよって言っているのは、よく考えてみれば大人にとって都合の悪いことがほとんどで、

2歳の娘はなんの先入観もなく、目に見えたもの、手に触れたもの、耳に入ってきた音、小さな身体で感じるもの全てを自分なりに理解し、咀嚼して表現しているだけなわけで。

くだらない風習や偏った常識にまみれている僕たち大人が、ああでもない、こうでもないと、「教育」という言葉に置き換えて、大人の都合の良いように教え込むのはきっと良くない。

娘用に100均の中では高級な400円する子供用の椅子を買ったが、娘にとっては"座るもの"ではなく"遊ぶもの"だ。

そんな風に、娘には見えていて僕には見えていないものが世の中には溢れているのかもしれない。

もちろん誰かを傷つけたり、犯罪をしてしまうのは良くないが、服がびちょびちょになったり、洗いたての洗濯物の中にアイスクリームを持ったまま突っ込んだり、カメラのレンズを油まみれの手で触ったり、それくらいのことは目をつぶろうと思う。うん。たぶん。

思わぬ形で一年間水曜日が休みになったが、きっと僕の人生においてこの水曜日はかけがえのない時間になった。なにより娘が幼い時期に一緒に過ごす時間ができたことは本当に良かった。

だけどやっぱり、日曜日の夕方、家族3人で家の周りを散歩する時間。これに勝るものはないし、老いぼれて命尽きる瞬間に思い出すのはきっとそんな時の思い出だろうな。

#自分にとって大切なこと

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