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アマチュアの時代

アマチュアに多少の訓練を施して、それを機械やシステムで補完して生産をし、できあがった製品をより美しく見えるようオブラートに包み、それで「プロの技」っぽく見せて「売る」。そういう感じが工業生産時代の「就業の成り立たせ方」だったんだと思う。
もちろん消費者はレギュラーコーヒーなど飲んだことのない素人。でも「違いがわかる男だ」なんて言われて疑、いなくインスタントコーヒーを、それこそ、本物のコーヒーだと思って愉しむ。

(切ない)

でも、工業生産がもたらす経済成長が、労働者にもそれなりの消費力と情報収集力をもたらし、特に後者においてはインターネットがある今日、さらに進化して、就業者としての自分は「これまでどおり」を望んでも、消費者としての自分がそれを許さないという、無自覚な矛盾の中にいるのが、現状の僕ら。

インターネット検索の一般化は、街場においても、ラーメン屋の80%以上を占める「そこそこの味のラーメン屋」の存続を難しくし「美味いラーメン屋」への一極集中を招き、ネット通販は、全ての物販店舗の存続を難しくしている。

そこへ「ステイ・ホーム」。どう考えても、近く世の中は激変する。

自治体や政府でも頼りになればいいが、役所とて「アマチュアに多少の訓練を施して、それを機械やシステムで補完して」。彼らをして「大正解」を出すのは不可能。しかも、役所も大借金を抱えて近く大リストラ。サービス低下は免れない。

でも

どうするんだ、どうするんだと言っていても明日は来る。

とにかく自分で策を練って、具体的な準備しておくしかない。お役所は頼りにならないし、こういう時代の渡世についてのノウハウ本も売ってないから。

だって、誰も書けないもの。