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全滅しちゃうわけじゃないんだ

終身雇用の時代が終わったってことは「残業」とか「有休」っていう制度も、そのうち無くなるっていうことだ。ブラック企業は、そういう変化をうまく捉えて情報弱者を騙したんだろうし、有料企業も、あくまでも過渡期策だと思う。ずっと続ける気はない。全員に一律の「〇〇手当」も、そのうちなくなる。

いつ会社に来るかも各人に任されれば、会社に所属いているだけで、貰えたものは貰えなくなる。結果だけ問われる、良くも悪くもプロセスに縛りはない。そういう仕事はAIがする。

大卒のみんながリクルート・スーツを着て「就活」という慣習も過去のものになっていくだろう。「みんな」が「前に倣え」な感じで揃っている必要もないし、そういう感じで必要な生産力が確保できる時代でもなくなる。

就活側も、例えば有給の多少で企業を選択している状況ではなくなる。高校野球のスター選手になって、大学は推薦。さらに勝ち抜けばスカウトが来て、個別に交渉、「みんな、一斉に就活」ではなくなる。従来の「求人」に則っているのはスポット的なバイトや非正規な期間工。かといって従来の「正社員」ではなく、長くて3〜5年の契約社員か、フリーランス。終身雇用とはまったく様変わり。終身雇用・年功序列の正社員が「江戸時代の人」なら、これからの働き方は明治維新の後。髷を落としてざん切り頭な感じ。様変わり。

それなりに時間をかけてくれるならいいんだけど、「おいおい、聞いてないよ」という超高速での変化。

どうする。家康

そもそも、これからは「前に倣え(ならえ)」の「前」がない。自分で考えなければならない。参考書もない。

だから「江戸→明治」なんだけど、でもね。「戦時中→戦後」の大変化にも、当時の人々がなんとか適応してきたから、今日、僕らは、ここに生きている。全滅しちゃうわけじゃないんだ。

だから大変なんだけどね。