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『子どもに共感する』を実践する難しさ。ある日の夕方、眠くてぐずる2才の息子と偉大な妻。自分の卑小さにうちひしがれる夫(自分)。

1、ある日の夕方

ある日の夕方。食卓には夕飯がならべられ、さぁ食べようという時間帯。
幼稚園プレクラスから帰ったばかりの2才のむすこは眠くて眠くて仕方ない。「抱っこしてぇーッ!!」と半分目を閉じながら大号泣。超不機嫌。

私の頭の中 (まだ2才で体力もないもんなぁ。いっぱい遊んで疲れたよな。。よし『子どもの気持ちに共感することが大切』ってなんかの育児本に書いてあったぞ。。やってみよう!)

むすこを抱っこしながら「そうだよね、眠たいよねえ。幼稚園でいっぱいがんばったもんねえ」
むすこ「うん。。。」眠たい目をこすりながら、少し落ち着く。

自分の頭の中(いい感じ!)

自分「これから夕ごはんだから、一緒に食べよう。大好きなふりかけごはんもあるよ!」
と言いながら床におろそうとすると「抱っこしてぇーッ!!」と大号泣。

大号泣➡抱っこしてなだめる➡少し落ち着く➡おろす➡大号泣
を3回ほど繰り返したところであきらめた。

自分の頭の中(。。。俺は頑張った。今はそっとしておこう。。)
号泣する息子を絨毯の上にそっとおき、敗北宣言。

見かねた妻が、座ったまま自分の膝の上にむすこを乗せて、コアラのように向き合って抱っこしながらなだめる。
妻「そうだよね。眠たいよね」
むすこ「うん。。。」少しおちつく

自分の頭の中(それは俺が失敗したやり方だ!) 

その後、妻はごはんについては特にふれず、むすこはボケーっと母コアラにくっつく赤ちゃんコアラ状態。むすこをのせたまま、ごはんを食べる妻。
たまにぐずるむすこ。おだやかになだめる妻。だんだん静かな時間がながくなる。

自分の頭の中(あーぁ、寝ちゃいそう。今寝たら夜寝られなくなるな、、) 

2分がたち、3分がたち、、、10分ほどたった頃だろうか。
結局、むすこは眠ることもなく、妻から怒られることもごはんを食べるよう指示をされることもなく、おもむろに立ち上がり、自分の席についた。
そこでようやく、「じゃあ、いただきますしようか」と息子に語りかける妻。

自分の頭の中(なん、、だと、、、、?)

2、振り返って想うこと

むすこがなにを感じたか、妻がなにを考えて行動したかはわからない。
結果的に、眠くてぐずっていたむすこは、妻に怒られたからでも指示されたからでもなく、自分で席について、自分の意思で夕ごはんを食べ始めた。
ただそれだけのことだが、妻がむすこにしたことは、子育てにおいて何か大切なことを示唆しているような気がした。

妻は、親の思い通りにさせる(今回はごはんを食べる)ようにしむけることはしなかった(少なくとも、こうしなさいと誘導する言葉は発しなかった)。
ただ、眠いむすこに共感していた。それ以上でもなく、それ以下でもない言葉をかけながら。
言葉を介さない非言語的コミュニケーション(今回は抱っこ)やたっぷり時間をかけることも、2才のむすこにとっては、とても重要なものだったのかもしれない。

始めに私がしたことは『共感』ではなく『子どもに共感するような言葉をかけてあげれば、親のしてほしいことを子どもがするように仕向けられる』という浅はかな考えであったのだと明らかにされたようで、とても恥ずかしい気持ちになった。
むすこが私に納得しなかったのは「パパいや期」が原因ではないだろう。あくまで、子どもに対する私と妻の接し方の違いから生まれた差異であると感じた。

その日は、なんとなくもやもやして、恥ずかしくて、とてもうちひしがれた気持ちになった。
この気持ちをなんとか言語化したい、忘れないように記録したいという考えるに至り、今回の記事を作成した。
チラシの裏にでも書けばよいのだが、保管に困るし捨ててしまいそうなのでnoteにしたためた。(自分のもやっとした感情を世間に吐露することも恐れ多いことではあるが)

子育ては難しい、でも楽しい
偉大な妻と、素敵な子どもたちに、今日も感謝を







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