世界ランク2位のスペインでバスケが上手い選手が”全員”持っている3つのスキル



 本記事ではスペインのバスケ選手の中で、思わず「上手い!」と唸らされるプレーを連発する選手に共通する技術(スキル)についてご紹介していきます。

 1つ1つのスキルについて細かく上げるとキリがないので、今回は特に日本人選手との違いが見られた3つのスキルについてお話します。
 さぁ、それでは順に見ていきましょう!

1.状況把握能力

 小学生でもわかる簡単な言葉で言い換えると、「常にコート上をよく見て、どの場所に敵と味方がいて、どの場所に誰もいないかを確認しなさい」ということです。この能力に含まれるのは、以下のスキルです。

①広く長い視野(コートビジョン、周辺視野)
②フロアバランスを考えた、適切なポジショニング
③状況予知能力(先読み)

 「あ~、なんかどれも聞いたことあるなぁ」と早合点せずに、ここで1つずつ詳しく確認してみましょう!

①広く長い視野(コートビジョン、周辺視野)

 「広い視野」という言葉は聞いたことがあると思います。専門用語では「周辺視野」とも呼ばれ、視界の中で目の焦点が合っていない部分で、ぼやぁっと見える範囲を指します。個人差は勿論あると思いますが、ユニフォームの色(淡色か濃色か)くらいは判断できると思います。良く見える人は番号やその人の表情まで見えるらしいですが、色さえ判断できるようになればプレーの幅が格段と広がります。

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