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【Twitter スレッド翻訳】ワグネルの陣地攻撃戦術とウクライナ側の課題(@Tatarigami_UA氏)
🧵1/17 You don't hear as much about the advancement of regular russian brigades, but you see reports about Wagner advancing in certain areas. While it's true that it's achieved due to extrajudicial executions and irrational losses, the situation is a little bit more complex pic.twitter.com/KbGhX85DIQ
— Tatarigami_UA (@Tatarigami_UA) February 22, 2023
ロシア正規軍の旅団が進撃した話はあまり聞かないが、ある地域でワグネルが進撃できた報告は目にする。法を逸脱する処刑と合理性を欠くほどの損失によって進撃できているのは事実だけれども、状況はもう少々込み入っている。
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ワグネルが及ぼす最大の脅威の一つは、この部隊は正規軍よりも攻撃においてかなりの自由度を持っていることだ。正規軍の指揮官たちは軍の操典で定義された原則に従わざるを得ず、その操典はソヴィエトの軍事ドクトリンに基づいている。ワグネル戦術をもう少し詳細にみていこう。
次の状況を想像しよう。そこにはおそらく9人からなるウクライナ軍分隊がおり、塹壕内の樹木限界線を確保しておくことがその任務だ。この戦争でとてもよく起こる状況である。
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攻撃前に敵軍は偵察ドローンを飛ばして、防御側の情報を集めようとする。人数、武装、塹壕、待避壕の配置といった情報だ。この情報に基づき、ワグネルは強襲チームの人数を調整することになる。これは数的優位を確保するためだ。
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攻撃目標が決まり次第、敵野砲もしくは迫撃砲が塹壕を砲撃する。ときには数日間も砲撃する。砲撃によって防御側の戦闘能力や監視能力を抑え込む。この火力にカバーされることによって、強襲チームは何ら深刻な抵抗に出会うことなく、塹壕に近づき始める。
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ワグネルは通常、3〜4人からなる小さな襲撃チームに分かれる。最初のチームは大体の場合、「偵察兵」によって率いられる。この兵の任務は監視と前方地雷原の位置特定だ。偵察兵には、2名の一般歩兵と1名の機関銃手が付き添う。
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同時にこのチームはまた、「支援」チームによってカバーされることが多い。支援チームは迫撃砲かAGS-17もしくはAGS-30といった自動擲弾銃のいずれかを装備している。すべての強襲チームに支援チームが随伴しているわけでなく、その場合、支援チームの代わりにRPG-7を装備した少数の兵がその役割を担うこともある。
一旦砲撃が終わると、防御側が対抗措置をとることが可能になる前に、AGSもしくはRPGや機関銃で武装した支援チームが制圧射撃を開始し、襲撃チームが塹壕にさらに近づけるようにする。襲撃チームは通常、接敵を試み、防御側を迂回しようとする。
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十分に塹壕に近づくと、敵軍は被害を与えるために手榴弾を使う。それから塹壕を強襲する。
強調しておきたいには、この例は一般化したものであるということだ。なぜなら、実情は様々な様相を呈し得るからだ。だから、一般化してまとめたものとしてのみ、扱ってほしい。
これに対抗して戦う方法は? もちろん、最少の損失でこのような攻撃に対抗する手段はたくさんある。しかし、私はどのような過失を避けるべきなのかという点に注目したい。
私はバフムート地区に行ったことがないため、その代わりに一兵卒から中佐に至るまで、複数の人物と話をした。個人的過ぎる話を避けるため、ここでは守備隊が効果的な陣地防衛を行う能力を妨げる問題として、最も共通して語られたものだけを取り上げることにする。
自らを守る武装を必要性に基づいて選べない部隊も存在する。戦術的な必要性よりも規定や文書、官僚制的手続きによって、守備隊のリソースは制限される。ボトムアップが機能せず、多くの場合、トップダウンになる。
防衛地点を選ぶ自由が乏しい。展開地点は、現場の部隊ではなく、遠く離れた指揮所の将校が選択する。指揮所からの馬鹿げた命令に異議を申し立てることを、将校たちが避けることもあり得て、それは衝突を恐れているためなのだが、結果的に自発性を失うことになる。
小隊・中隊・大隊レベルの行動をマイクロマネジメントしたり、それに介入したりする高級将校も存在し、しばしば状況を深刻なほどに悪化させる。
兵器を制限され、特定の位置に縛られ、機動の機会を奪われ、行動に関する自己裁量がほとんどない固定配置部隊は、ワグネルの砲弾の餌食たちが、かなり容易に攻撃できる目標になる。なお、ワグネルの攻撃部隊は、上述のようなソヴィエト流防御網に対抗して戦うようデザインされている。
このような過ちが避けられた場所では、部隊は素晴らしい任務遂行を示した。ウクライナ軍はとても進歩してきたが、30年もの間、ソヴィエト流に染まってきた大佐や将軍を、3カ月教程によってNATO流指揮官に変えることは常に可能なわけではない。
バフムートでの経験が示すように、組織からトップダウン要素を減らし、ボトムアップ型組織にしていく必要がある。自発性は推奨されるべきだ。集権的なソヴィエト型のマネジメントは、NATO型統率法に置きかえるべきだ。勝利のために、我々は柔軟である必要があり、できるだけ早く適応する必要がある。
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