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第3話 役員全員詐欺師

突然、秋葉原のルノアールに呼び出された。オーブ社の取締役(佐藤)が連絡付かなくなったのでそいつが作った負債の連帯保証をしろと。

メンバーは小熊(オーブ社取締役)、浜地(最高顧問)、名前を思い出せないのでチンピラとしとくか。

佐藤がオーヤ社から180万円借りてタイに現地法人を作った。佐藤と私、浜地が取締役になりチンピラは金を集めれる人だからと小熊の要請で取締役に追加でなった。佐藤がオーヤ社に返済しないので私が180万円を肩代わりした。あとから聞いた話だが色々な個人からも500万円ほど集めて逃げているらしい。

私に連帯保証しろと言ってきたのはタイの事務所費用が滞納しており強制退去と現地で日本人1名とタイ人3名の給与も未払いの件である。

まあ、この詐欺師どもは私にこう言い放った。

「タイに行って謝ってください。その上で連帯保証してください。さもなければあなたは国際手配されて逮捕される。賃貸オーナーはタイ軍部の偉い人だから兄弟や親せきのところまで殺し屋が行くよ。今すぐこの書類にサインしてほしい」と。私は「ほかの取締役(すごく偉い人)や社員にも相談する」と言ってその場のサインはなんとか逃げ切った。

1円も投資してない奴に言われたくないし、チンピラなんか毎日その後電話かかってくるしで面倒くさいから全員着信拒否した。

その後、タイから帰ってきた小東(日本人)が事務所にアポなしで来たので話を聞いた。言質取られないように話をして次は明後日16時に会おうといわれたので了承した。

しかし、話が無茶苦茶なので無視して行かなかった。

ここで詐欺師の特徴がわかったので箇条書きにします。

1.大きい話をする(50億調達できるとか)

2.そいつは金を持っていない

3.詐欺の瞬間は複数対1人にして結論を急がせる

4.打ち合わせは喫茶店(←ここ重要ですよ)

5.喫茶店の支払いでもめるw

兄弟に相談したらすぐに警察へ行けと言われたので愛宕署に翌日アポなしで訪問した。

「脅されているので相談に乗ってください」と。

すぐに2階の刑事課で話を聞いてもらったところ刑事さんが「社長さん、しっかりしなきゃダメだよ。あなたには責任は全くない。私はタイに留学してたけどタイはそんな国じゃないよ。そいつらタイをバカにしやがって」と激怒していた。しかし私の心は晴れやかになった。麻薬担当だったけど担当してくれた刑事さんありがとう。

「ただ、証拠が薄いのでとりあえずそいつらの名前・住所・携帯番号教えてください。記録に残しておきます。」とのことなので翌日の朝、社員同行で愛宕署に本人確認書類と携帯番号を持って行った。

まあ、今から考えると佐藤、小熊、浜地、チンピラは全員グルだな。

後日談で500万を個人的に集めて佐藤に渡した人間とあったときに彼も愛宕署に相談に行って「また、この件か」と言われたとのこと。

多分、次何かやったらタイーホだね。

そしてこの事件が終わりかと思いきや浜地がしょうもない逆襲をしてきた。

「今後仕事のかかわりが無くなったので出資した10万円を返してほしい」

会社法上返す必要もないのだが詐欺師と分かった以上、私個人で買い戻した。浜地は有名ベンチャーキャピタルの社員だから返還義務無いの知っててやってるからタチが悪い。結局彼もなんの実績もなかった。

それから10月になりチンピラが社長をやっている会社のホームページが見れなくなった。夜逃げしたのだろう。

また、小熊があちこちで私の悪口を言っている。もう一度会って文句が言いたいと知人経由で来たが無視した。もうテイクのみの人間とは付き合わない。テイクできないと悪口を言う。最悪な人種だ。

しかし、会社の資金繰りは酷くなる一方で打開策が見いだせないまま東銀座に引っ越しをした。

今でも思い出すが社員には給料を払っていたが、とうとう私も収入源が無い状態が5カ月続き財布に1000円しか無くなってしまった。

もうどうしようもないので前に勤めていた会社のオーナーに思い切って相談に行った。

するとなんと!

第4話に続く・・・




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