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何があっても対処できる

前回は何があっても気にしないのではなく、何があっても対処できると思う気持ちになろうと言いました。でも何があるかわからない世の中です。

過去の出来事でよく似た事例があったとしても全く同じではないのです。400年前から続いている伝統であろうと時と共に環境が変わるのですからその時代に見合った対応が必要です。その対応ができている文化は残るのです。人類の未来の人達が、「何があっても対処できる」と思ってもらうために今があるのです。

何があっても大丈夫と言えるように過去の人たちがいろんな体験をしてそれを残してくれています。それを学ぶ機会も与えてくれています。

自分の体験と過去の体験から学んでも予期せぬ事柄があるのです。

予期せぬ出来事に人はどのように対応してどのように乗り切ったのか、また乗り切ることができずにその経験が消えてしまったのかを研究して学ぶことで未来の人に「どんなことがあっても対処することができます」と思ってもらうことが今生きている我々の生きる目的では無いでしょうか?

大量生産、大量消費で成り立っている現在の経済はいずれ破綻します。
過去のパンデミック(世界的感染症)が今の経済システムで良いのかを教えてくれます。第二次世界大戦の経験が今回のウクライナとロシアの戦争が第三次世界大戦にならないようにち教えてくれています。

過去の教えが伝わっていないから不幸なことを繰り返してしまうのです。

学者、先生、指導者は何を学び何を伝えるのかを見極めることが必要です。

自分の欲望を満たす方法を伝授すると人気が取れます。
他人の欲望を満たす方法を伝授すると儲かります。
欲望を無くす方法を伝授するとそれっぽくなります。

欲望は満たされることはなく、消し去ることもできないのです。

どんなことになろうとも事実を変えることはできません。変わったならばそれは事実ではなく心実です。思い込みです。幻です。想像です。

事実を変えようとしないで認めることです。人はいずれ死にます。自分の障害となっている事柄も時間と共に変わるかもしれません。事実だと思っていたことが変わるのであればそれは、事実ではなく心実です。

心実の中から変わることのない事実だけを取り出しましょう。

原子力発電所は危ない。過去の原子力発電所は絶対安全だと言われていましたが、福島原子力発電所、チェルノブイル原発などでレベル7の事故が起こっています。炉心融解の最悪の事態です。原子力発電所全てが危ないのではなく、過去の例から厳しい審査を経て安全な運用ができるものもあるのです。

安全対策に資金を注ぎ込んで今後の原子力の平和利用に役立つことが過去の経験を活かすことだと思います。政治家が作った安全神話は心実で危ないと進言したことは事実です。

過去をやり直すことや、事実を変えることはできませんが、心実ではなく事実を積み重ねて「何があっても対処できる」未来は必ずくるでしょう。

事実を未来に伝えよう。


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