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くうはくのめざめ

あの子がしんだ
かわいいあの子

ちいさくて
あたたかで
きもちいいけなみ
やさしく あいとやすらぎをくれた

まだよちよち歩きのころに わたしのところにあいにきた
小さな事故で うしろあしを引きずった きみ
それもぜんぶ いとおしくて だいすきだった

安心したすがたで眠るきみが いつもしあわせをおしえてくれた
うでにのるおもみ くっついて眠るじかん
永遠であればいいのに といつも願っていたのに

白い窓に 時間の戻し方 と入れて 胡乱な記事を眺める
戻れると信じて
いつ どこで どうやり直そうかと考える
病院は変えよう あの時の検査結果 薬をもらえばよかった
そうしたら あの子は まだ となりであたたかい安心をくれただろうか
くだらない慰めでも すがってないと苦しさに押しつぶされそう
泣きながら祈り疲れて眠りにつく


夢とかくくらいなら ねむってる時くらい叶えてくれたらいいのに
今日も夢はみないからあの子に会えない


目がさめたら つめたい空白がまた涙をよこしてきた
わたしの心臓は不規則に震える

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