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発病ぱんだ②手首事件

それはポンポコポンとコンボをくらっていた
ぱんこにとっては小さな違和感だった。

手首が痛い

手首の関節が捻挫したように痛む。
とにかく動かすと痛い。痛い。いてぇ。

「関節の痛みなんて数日したら取れるでしょ」
なんて思って、湿布貼って誤魔化して
笹(ロキソニン)食って仕事してたら

いでぇ。

なんなら片手だけじゃなくて両手首いでぇ。
こりゃぁやっちまったな!!と
(クールポコ。)

近くの整形外科に行きレントゲンを撮るも
異常は特に見当たらず。

「その年齢だと可能性は低いけど、左右に痛みが出てるのはリウマチに似ているなぁ」

ぱんこの手首を曲げながら首を傾げる先生。

リウマチなんて言葉は入浴剤の効能でしか
お目にかからなかったぱんこ。

同じように首を傾げて頭はお花畑。バブ。

2年後のぱんこがそこにいたら

「さすが先生ッいい線いってますねッ」
グリグリと肩揉みしてあげたいところである。

その日はとりあえず湿布と痛み止めを処方され、ぱんこは自転車でのこのこと帰宅。

「まぁそんな大した問題じゃないよネッ」と
のんびり煙草を吸いながら考える。

病気で診てもらった安心感の中に
ちょっぴり沸いた不安感がむくむくもくもく。

チラリズムする不安。

…リウマチってなんぞや

気になると徹底的に調べ出すのが
ぱんこの長所であり短所であり名所である。
(いいですよね、興福寺)

その数時間後ぱんこはリウマチの詳細や症状
を知り、どんどん不安の渦へぐーるぐる

少しでも症状が当てはまると間違いなく
自分がその病気のような気がするのふっしぎ

病院に行ったのに更に悩み出すぱんこ

「私はリウマチなのかもしれぬ」
頭の中はぐーるぐる、心はばくばく大和田獏

思い返してみれば…一月前に
少し変わった手の湿疹で悩まされていたな。
主婦湿疹だと思っていたけれど
違かったのかしら。(関連性は今だに謎)

考えれば考えるほど心は大和田獏。

ただの手首の捻挫かと思いきや

もしのもしかしたら 大事なんじゃ

その日からぱんこは悶々とした不安を抱えて
次の診察日を待つ事になるのであった


発病ぱんだ③に続く

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