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発病ぱんだ③続・手首事件

「 TFCC損傷だね 」

「 あと腱鞘炎もあるね 」

不安の渦に飲み込まれえんやこーらと
迎えた一週間後の診察で、先生から出たのは
リウマチより更に聞き覚えのないワード

てぃーえふしーしー

あまりに私がきょとんとしたアホ面を
ぶら下げてほげーっとしていたのか
先生がTFCC損傷の説明の紙をくれた。

簡単に言えば

手の尺側(小指側)にある三角線維軟骨複合体
が損傷してるぞこのやろー
との事。

念の為リウマチの血液検査も行ったけれど

その検査も問題なし

ただ損傷の割には時間が経過しても
痛みは引くどころか悪化の一途だった。

病院で購入した手首用のサポーターをつけ
さながらプロボーラー風なぱんこ

湿布を入りまくり、ロキソニン飲みまくり
なんとか仕事を続けるプロボーラー。

そんな中プロボーラーが一番困ったのは

掃除用の雑巾が絞れない

痛みのせいか上手く力が入らない。
そもそも痛くて捻る動作が出来ない。
冗談抜きで「いぃぃぃー」って声が出た。

朝は一人で店に立って
全ての業務をこなさなければならないのに。

雑巾すら絞れない事に悔しかった。
悔しかったからベタベタのまま干してやった。

そうしたら次の日も乾いて無くて
際立つ香りに更に絶望しました。雑巾無念。

ちくそーーーーーー!!!


そして体調が悪い時に限って

地獄の徹夜棚卸しがシフトにどんッ

人手がいない、そして店舗責任者。

当たり前田のクラッカーで休める訳もなく
テーピングと湿布でぐるぐるに固めて
半泣き状態で徹夜の棚卸し決行。

しかも閉店セールも絡んで在庫の片付けや
他店発送準備も同時に行ったから

一晩で片付けろという無茶スケジュールへの
怒りと手首の痛みでストレスメーターが
振り切ってめでたくポンコツ化した。

(段ボールで遠くに送られたい)

心の底からそう思い段ボールを蹴飛ばした。

ちなみにテーピングぐるぐるの手を見て
若干引いてた上司と同僚の顔を忘れらない。

引くな

頑張ってる人を見て引くんじゃない。
やめなさい。

段ボールと一緒にテーピングするぞコラと
思っていたなんて内緒だよ。

てへぺろ

そうやってひょっこり顔を出した痛み達を
私は誤魔化して誤魔化して

仕事を休む事なく続けてしまうのである


発病ぱんこ④に続く

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