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こなれたニットスタイルを演出する腕まくりについて解説

ご無沙汰しております。

商品開発やクラウドファンディングの準備に追われ、note の更新が空いてしまいました。
モノづくり、販売の大変さを感じているところです。


さて、今回はクラウドファンディングにも掲載するニット商品(ロールアップモックネックニット)を使った『腕まくり』にフォーカスしたいと思います。


腕まくりをする5つの理由

一般的に(特にニット製品は)、半袖を着るよりも長袖を腕まくりした方が大人っぽく、こなれた印象に見えます。
もちろん半袖には半袖の良さがあり、これを反対しているわけではありません。
Pangraphの製品では、大人の男性にスマートに着用して頂くシーンを想定しています。

腕まくりをする事によって浮かび上がる手首は腕の中で最も細い箇所であり、軽さや抜け感・色気などが出るのです。


腕まくりをする上での4つのポイント


1. 手首と肘の中間までまくる

袖が手首と肘の中間くらいに収まるように腕まくりをしましょう。
まくりあげる袖が少しだけであれば寸足らずの長袖に見えてしまう可能性があり、まくりすぎれば上腕部への生地のしわ寄せが多すぎてきてしまいます。バランスの取れた手首と肘の中間までの腕まくりがおススメです。

2. 細見えする手首を露出させる

手首は腕の中でもっとも細い部分。腕まくりをする事によって細い手首に視線が集まり、全体を細く見せる視覚効果が生まれます。手首を出す事によって体温調節が可能になるのもポイントです。

3. まくりあげた生地の厚みにより、たくましい上腕に見せる

腕まくりをすると、必然的に生地のシワが上腕部に寄ります。その為普段の上腕よりもたくまくしく、男らしいシルエットに見えます。細い手首とメリハリもつき、さらにその効果が増すでしょう。

4. 小物等を手首に身に着け、アクセントとする

腕時計やブレスレット、バングルなどの小物を活用する事で、腕まくりをしない状態よりもスマートな印象になります。お気に入りのアクセサリーでスタイリングも気分も上がる一日にしましょう。


「落ちてこない」腕まくり

ロールアップモックネックニットは、腕まくりをしても袖が落ちてこないようなモノづくりを追求しました。

1. ゴム糸(裏糸)の選定

通常、ニット製品の「口(くち)」にはゴム糸(裏糸)という糸が、身生地の糸と一緒に編み込まれます。(「口」というのは、セーターで言えば袖や裾の部分、靴下で言えば履き口です。)
ゴムが伸び縮みする事で着用感やフィット感をアップさせる目的で挿入するのですが、ゴム糸にはパワーやストレッチ(伸びる力)、キックバック(元に戻る力)など様々な要素があります。

だらんと袖が落ちてくるニット製品には、ゴム糸が入っていない もしくは 弱めのゴム糸が入っている事が多いです。
極論ですが「落ちない」事だけを考えれば、非常に強いゴム糸を使用すれば良いという事になります。
しかし、想像できると思いますが強すぎるゴムだと締め付け感が強く、着用時の不快感に繋がります。

Pangraphのロールアップモックネックニットでは、こうした点を考慮しながらバランスの良いゴム糸を吟味し、使用しています。

2. 編み柄の挿入

以前、編みの組織についての記事を書きました。
通常、セーターの袖や裾には「リブ」と呼ばれる伸縮性のある編み方をします。
リブ組織によって、横方向への伸び感を出すことができます。

(デザインの副産物的なものですが)ここにニット特有の編み柄を挿入する事により横方向への伸びを抑制し、より落ちてきにくい袖になっていると考えています。

3. 10分腕を振り続けても袖が落ちない

10分間、腕を振り続けてみました。



たかが腕まくりですが、そのスタイルや印象を大きく変化させられる可能性を秘めています。
私たちPangraphの第一弾商品『ロールアップモックネックニット』で、快適な腕まくりライフを過ごしてみませんか?


~ まもなくクラウドファンディングにて商品販売予定! ~
『モックネックロールアップニット』
ポリエステル 100%(PET 60% / PBT 40%)


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