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Vol.02 : シュルツを支えた二人の仲間。(スタバ成功のカラクリ)

全8時間の対談をテーマごとに解説していくこのシリーズ。まずは対談動画をご覧ください!

この記事はおよそ2000文字。3-5分程度で読み終えられます。

1. テーマ1.  (その2) リーダーに本気のフォロワーが集まるとき

Vol2.  シュルツと彼を支えた人たち

対談はいくつかのテーマに沿って進んでゆきます。
テーマ1は「 1. リーダーに本気のフォロワーが集まるとき 」。
Vol.02 は、このテーマの中でも「シュルツと彼を支えた人たち」についてです。

スターバックスが第二創業として世界的企業になっていくのに、欠かせなかったシュルツ氏を支えた二人の仲間についてをお届けします。

テーマ:  #バッテリー、#パッション、#ハワード・ビーハー、#オーリン・スミス、#スターバックスの三人、#フォロワーシップ、#リーダーとフォロワー

2. 解説.  真のリーダーは、同じパッションを持つフォロワーとの出会いによってはじめて出現するのかも。

スターバックスが世界的企業になってゆくもっともっと前、今で言うStartups(新興企業)の状態である時に、シュルツ氏を支えた人たちがいるというお話で、この人たちは通称「H2O」と呼ばれていた(みなさん、これ知っていました??)。

- 解説1.  フォロワーってものすごく大事、という話。

お話の中では、スタバにハワード・ビーハー氏という情熱とパッションを持つ男が出現します。この人のことについて櫻井なりに少しこのNOTEで解説をしていきたいです。

一人目であるコーヒーオタクのシュルツ氏。その想いと同じくらい熱く、同じくらい強い想いを持つのに、違うキャラと強み(ビーハーでいう店舗運営)を持っている二人目がスターバックスに出現します。このビーハー氏の存在がとても大切なのですね。

ビジョナリーであるシュルツ氏の孤独を埋めて、一緒に前に進んでいける、どこまでも上に登っていける、そういうフォロワーが一人目の前に現れた時、真のリーダーが出現する、ということなんですね。

ここで、大事なのは、フォロワー自身もリーダーなのです。どちらが上でも下でもない。パートナー(バディ)なんですね。我々はフォロワーシップというものをしっかりと考え、場合によっては考え直す必要があります。(これは後ほどの対談動画でもう一度出てきます。)

- 解説2.  フォロワーを一人目のリーダーと対等なリーダーとして扱えるかどうか

「服従しない。喧嘩する。」梅本さんは、フォロワーの二人目、ビーハー氏についてこう表現しますが、ここが、今までの経営のスタイルと違うところです。

トップである一人目には常に頭が上がらない、平身低頭で常に恐れながら指示を受けて仕事をしているという上位下達の関係でのナンバー2ではないことにこそポイントがあります。

サービスデザインの大家である、京都大学MBAの山内先生が言われている、「闘争」としてのサービス。ここでの闘争の中にサービスの真の意味があるという文脈がそのまま最初のリーダーと二人目のフォロワーの間の関係に活かせるような気がしています。

また、デレク・シヴァーズのTEDで有名になった動画ともリンクします。

(参考で共有するまでもなく有名なTEDトークですが) デレク・シヴァーズ: 社会運動はどうやって起こすか | TED Talk

二人目の男が踊っている一人目の横に並びます。そのあと、ムーブメントが起きるわけですが、デレク氏が簡単に解説している「一人目が二人目を対等に扱う」ということの意味を我々はもっとよく考える必要があります

- 解説3.  全然違う強み、対照的なキャラが、同じ夢を見るということ。

一人目であるコーヒーオタクのシュルツ氏。その想いと同じくらい熱く、同じくらい強い想いを持つのに、違うキャラと強み(ビーハーでいう店舗運営)を持っている二人目がスターバックスに出現します。このビーハー氏の存在がとても大切なのですね。

ここで、初めて夢想ばかりしていたオタクで偏執的なこだわりが、活き活きと輝くビジョンに昇華される「可能性」を持ちます。

バッテリーよろしく、ここで想いのキャッチボールが始まるわけです。

- 解説4.  さらに三人目が出てくる。これもものすごく大事!

二人のバッテリーのような関係だけで終わらない。この三人目のスミスさんの出現と存在が、梅本さんと櫻井の対談の中で、私たち二人の興奮の中心にあります。

スミス氏の取り扱い、立場、形だけではなく実態としての形がすごく大切だと思うのです。

形上、No.2のポジション、実質的には No.3 の位置、物静か、前に出ない。でも一人目と二人目と同じくらいの強い情熱と絶対的な「コミットメント」を持っている。

この三角形、トライアングル経営こそがこのあと、重要な示唆となっていきます。

3. 持論: 私たちが一人目だとして、二人目を探せるのか?

- 持論1. 真のフォローワーを探す旅。

まず、いくつかとっても大事な示唆があるのですが、H2Oからの示唆はとても奥深いものです。これで、1冊、本が書けるほどです。

しかし、要点だけまとめてここに列挙しますと、

  • まずは、一人目があなたなのだとしたら、誰にも負けないほど、周りが見えなくなるほど、白昼夢を見るほど、自分のやりたいことを信じること。

  • そして、あなたが二人目や三人目と出会うのであれば、自分と同じ熱量で夢を見てもらうために自分の夢を具現化し、言語化し、伝達しなければならない。

  • 熱は物理法則である。心(熱源)で発生したものを頭を通して口伝し、ものを書き、相手に伝達し、相手の頭に響かせ、そして相手の心にその熱を宿す。このどの工程でも熱の伝導率を維持しなければならない。

  • マジックワードがある。「自分が一人でやったほうが早い。」こう思ったのなら、その相手は二人目、三人目になる可能性が低い(まだ、熱伝導が起こっていない可能性があるからゼロではない)。相手が完全なる受動体である場合、熱は自分の心以上に熱くならない

この4つの要点だけでも、2時間は語れる内容になるのではと思っています。いつか、まとめて皆様に伝えたいと思います。

4. Vol.02 のまとめ

さて、Vol.02では、シュルツ氏だけでなく彼を支えた二人の人物が登場するのだ、という話をしていただきました。いよいよ、この三人が織りなす、トライアングル経営というあまり語られていない成功のカラクリの実態に迫っていきます!


次記事 : Vol.03 スタバのトライアングル経営。

前記事 : Vol.01 リーダーに本気のフォロワーが集まる時。


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