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四字熟語451

「厭離穢土(えんりえど)」とは、「この汚れた世界(穢土)を厭い、清らかな極楽世界に行きたいと願う心」を表す仏教用語です。

「厭離」は嫌って遠ざかること、「穢土」は煩悩や苦しみが満ちたこの世を指します。

この四字熟語は、この世の苦しみや汚れを嫌い、悟りを開いて清浄な世界へと志向する仏教徒の心情を象徴しています。

たとえ話で説明すると、ある旅人がぬかるみに足を取られながらも、遠くに見える美しい山を目指して進むようなものです。

そのぬかるみがこの「穢土」、美しい山が憧れの「極楽世界」にあたります。

旅人は泥にまみれ、時には道を誤りながらも、心の中には清らかな山への憧れを抱き続け、一歩一歩前進していきます。

この旅路こそが、厭離穢土の心情を体現していると言えるでしょう。

この四字熟語は、物質的な欲望や世俗的な価値に囚われず、心を清らかに保ち、より高い精神性や真理を追求することの大切さを示唆しています。

日常生活で応用するならば、目先の困難や誘惑に惑わされず、自らが理想とする高い目標や価値に向かって、着実に進むことの重要性を教えてくれる教訓とも言えるでしょう。

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