五十嵐メイの新人サポ観察日記〜小田原アリーナ編〜
皆さんこんにちは。
鹿島アントラーズサポーターの五十嵐メイです。
今回は、私が「どこのサポーターでもない、スポーツ観戦初心者の友人」をFリーグの沼に沈めにかかった話を書きたいと思います。
登場人物
五十嵐メイ 鹿島アントラーズサポーター。好きな言葉は「ジーコスピリット」
友人 どこのサポでもない、スポーツ観戦初心者。自称フットサルサークル出身者だが、見せてもらった活動の写真はどう見ても「バブルサッカー」元オタク。
7月10日、私と友人は強羅温泉を後にして、いそいそと小田原アリーナに向かっていました。
今日のお目当ては、名古屋オーシャンズvsY.S.C.C.横浜、立川・府中アスレティック FCvs湘南ベルマーレのフットサルの試合です。
友人をフットサルの沼の淵まで誘い込むことに成功した私は、スポーツ観戦初心者の友人を、あろうことか遠征に連れ出そうと試みました。
フットサル観戦2回目の友人を泊まりがけの観戦ツアーに誘い込むのは、一見ハードルが高そうに聞こえますよね。ところが、類は友を呼ぶということわざにもある通り、長い付き合いの友人は「温泉旅行に行こう!」と二つ返事で快諾。私は絶好の機会を逃すべく、友人を更なるFの沼に突き落とす為の罠を仕掛けました。
それは……。
Fリーグの沼の底へ誘い込む為のアリーナ席最前列!
私は以前、初めて立川・府中アスレティックFCの試合を見に行った時に、鹿島サポーターのmaaya氏のご好意で、アリーナの席を譲って頂きました。
今思い返せば、私をFリーグの沼に突き落とすための彼女の作戦だったのでしょう……。まんまとユニフォームまで、購入してしまった私。
彼女は後々、友人をフットサル沼に突き落とす方法というnoteを書き綴ってます。こわやこわや……。
手の届く距離で選手たちが繰り広げる熱い戦いに夢中になり、気がつけばあっという間に試合が終わってしまいました。私は、たった今試合が終わったばかりなのに「次の試合まで待てない!」そんな心境に陥ってしまいました。大好きなJリーグですら、そんな心境に陥ったことはないのではないでしょうか?ふふふ。
いやー、フットサル楽しいよ!
ちなみに、念願のアスレくんとの初対面もその時でしたが、あまりの近さに照れが先行してしまい、直視できませんでした。そのぐらい近いです!
ボールが頻繁に飛んでくるので、その度にスタッフさんが無事を確認してくれるのですが、それもちょっと気恥ずかしい……。でも、そんな気遣いも嬉しいですよね!
アスレくん! 近すぎるよ!!
そんな自分の経験は、果たして誰にでも通用するものなのだろうか?
あろことは私は、友人を実験台にしました。
「やっぱり、フットサルは近い方が楽しいと思うし、アリーナ席なんかどうかな?」
悪魔のラインを送信します。
「いいね!せっかくだから満喫しよう!まとめて購入しておくね!」
やっぱり、類友です。こんな流れからあっさり、アリーナ席での観戦が決定しました。
いよいよ小田原アリーナに到着
当日、席についてビックリ!
これは近すぎないか……?
ビール越しにピッチを撮影しながら、ボールが飛んできたらビールも吹っ飛ばないか心配になりました。こんな近い席で、2試合たったの4000円で見ることができるなんて、Fリーグの財政がちょっと心配になります。
席に着くと、何か置いてありました。
ホワイトボードとマジック、湘南ベルマーレのグッズと選手のサイン入りチェキ。
更には、SS席の人だけが見ることのできるメッセージ動画付き! 吹き出しの中にQRコードが書いてあって、読み取るとメッセージが見れます。
これ、4000円で大丈夫!?
やっぱり、心配になります……。
試合開始まで、アリーナグルメを満喫しようと外に出ました。
おしゃれなキッチンカーで美味しいものを食べる気満々で、予習もしっかりしてきました。
ところがビールクズ達は、出口そばのハイネケンのブースに早々に捕まります。
私たちのあまりの飲みっぷりに、オマケのシナモンロールを頂きました!
気を良くした私たちは「湘南ベルマーレにお金を落として帰ろう!」という合言葉を唱えながら、ひたすらにビールを飲みまくります。
こちらは湘南ベルマーレフットサルクラブのオリジナルビール。
さらっとしていて、女性に人気がありそうなビールです。
やっぱり、イケメン選手が多い湘南ベルマーレなので、女性を狙ったビールなのでしょうか?
お持ち帰り用のビンが可愛かったのですが、小田原から我が家に持ち帰る気力無し。泣く泣く諦めました……。
ビールも8杯目を越えた頃、正気を取り戻した私たちはキッチンカーの元へ向かいます。
ところが、最初のキッチンカーに可愛い女の子がいるのを発見。
「肉!ビール!買おう!」
酔いも回ってIQ3くらいしかない私たちは、目についたものをひたすら購入します。
焼き上がるまで、気のいいお兄さんとお姉さんとお話。
「記事に載せてもいいですか?」と尋ねると、笑顔でOKを頂きました!
インスタグラムもあるみたいなので、ぜひチェックを!
また会えるといいなあ。
そういえば、試合のことが全く書いてないって?
どうせ飲んでばかりで、記憶がないんだろう?
そんな声が聞こえてきそうですが、意図的に記憶を抹消しています!
何故ならば、この週はFリーグもJリーグも推しのチームが全敗したのだ!
これは、2021年2月28日以来の悪夢です。
名古屋オーシャンズも、立川・府中アスレティックFCも、あろうことか鹿島アントラーズまで敗戦を喫しました。ちなみに2月もまるっきり同じ体験をしています……。しかもその時は、鹿島から三重まで夜行バスで駆けつけての敗戦。うっ……! 思い出すだけでも、頭痛が……。
でも、やたら楽しそうじゃない?
そう思った方も多くいるでしょう。
そうなのです!楽しかったのです!
湘南ベルマーレは、試合終了後にとんでもない催し物を繰り広げてきたのです!
夢の「BELLINK TIME」
「BELLINK TIME」というのは、試合後に選手が目の前まで挨拶に来てくれる時間のことです。冒頭に登場したホワイトボードを使用して、選手に向けてメッセージを伝えることができます。
コロナ禍で選手と触れ合うことが出来なくなったこのご時世、距離を保ちながら選手からファンサービスを受けられる画期的なシステム!
湘南ベルマーレあっぱれ!!
私ホワイトボードを、保育士の友人に託します。
わずか1分ほどで2枚を書き上げた彼女は元オタク。サポーターの常識を覆すボードを書き上げたのです。隣にいるのが、ちょっと恥ずかしい……。
※「らぶみ」というのは指で作ったハートを見せることらしいです……。
なるほど! これはサポーターの常識にはない、オタク流の「推しからファンサも貰う」という儀式のようです。
湘南の選手は誰一人嫌がることなく、指で作ったハートを惜しみなく飛ばしてくれます。
中でも、ゴレイロのフィウーザ選手が1番ノリノリでした。Kawaii!!
大興奮で笑顔を爆発させる友人を見て、心から誘ってよかったなと思いました。そして心の中で「間違いなく沼に落ちたな」とガッツポーズ。
ちなみに私はその時、その日ハットトリックをした内村選手を「覚えたよ」という謎のアピールボードを持たされる羽目になりました。
こっ恥ずかしかったけど、楽しかったです。
とっても楽しかったです!
ちと、ビールを飲み過ぎたなあ……。
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ファンサだけでは落ちなかった。オタクの心は複雑なのだ。
後日私はその友人から「ユニフォームを買いたい」という相談を受けました。
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