彷徨う①



2014/11 記録




私は小さな頃からおとなしく引っ込み思案だったが、
生きてく限りは
自分の人生は自分で舵をとると決めていた。

自分で考えて自分で決断する。
どんな結果だって納得できるものだ。
後悔などしない。


若くて身軽で、シンプルに生きてたから
そのままそう生きていけると信じてた。

ところが

大人になって、ある事を境に
自分の行く先がみるみる内に怪しく翳りだし、
自分の心ひとつで動く事が出来なくなった。


信念を曲げて、
曲げざるを得なくて


その結果
見るも無惨な結末が待っていた。


思った通り、思った通りだ!
わかっていたのに、どうして流されてしまったのか⁉︎

関わった人間への怒りと同時に、
悔しさと口惜しさで私の心は荒み、
どんどん黒ずんでいった。


それからは結構長い時間、投げやりな日々を続けた。

自分の立ってる土台が崩れるとはこういうことか。先が見えないのだ。
だから、
より良い道を探そうという気持ちになれなかった。

まさに「今を生きるだけ」だった。






「友達がいるのさ」
エレファントカシマシ



作詞  宮本浩次
作曲  宮本浩次





おい
東京中の電気を消して
夜空を見上げてえな
かわいがってる ぶざまな魂
さらしてみてえんだ
テレビづけ おもちゃづけ
こんな感じで一日 終わっちまうんだ
明日 飛び立つために
今日は 寝てしまうんだ

電車の窓にうつる 俺の顔
幸せでも不幸でもなかった
くちびるから宇宙 流れてく日々に
本当の俺を見つけてえんだ
ありふれたメロディー
ぬけられぬセオリー
カバンにつめこんで

俺はまた 出かけよう
あいつらがいるから
明日もまた出かけよう
友だちが いるのさ
俺はまた 出かけよう        ♪






本当の地獄が訪れるのはまだ先だったが、
その時も充分過ぎるほど苦しく
毎晩、不安と悔しさで涙を流したりした。

眠れない夜は、目を閉じて
宮本の歌をひたすら聴いて
日々をなんとかこなした。



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