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現実世界の資産(RWA)をトークン化してDeFiに持ち込む方法

WEB3の世界では現実世界の資産(RWA)テーマと関連Projectが最近少しずつ熱くなっています。デジタル資産の世界は日々進化していますが、現実世界の資産をデジタル空間に持ち込むことが次の大きなステップとなります。今回、現実世界の資産(RWA)をDeFiに持ち込む方法について、その背景や応用例、そして将来的な影響について解説します。

(参考:RWAの関連の記事、ツイート)

RWAとクリプトネイティブアセットの市場規模

 RWA(Real World Asset)の資産規模は、クリプトネイティブアセットよりもはるかに大きいです。

  • 固定収益債券市場:約127兆ドル

  • 世界の不動産総価値:約362兆ドル

  • 金の市場価値:約11兆ドル

  • クリプトネイティブアセットの市場価値:約1.1兆ドル(金の市場価値の1/10)

RWAトークン化の可能性と課題

RWAのトークン化は、DeFiの次の成長エンジンになる可能性がある。しかし、実際にRWAをトークン化する際には、法規制や価格変動のリスク、流動性の確保などの課題が存在します。

RWAのトークン化方法と事例

スマートコントラクトを使用してRWAのトークンを作成し、オフチェーンの保証を提供することで、現実世界の資産をデジタル空間に持ち込むことができます。

  • 例1:Centrifugeは、RWAをトークン化してDeFiに持ち込むプロジェクトであり、実際の資産(不動産や融資)を担保にしたトークンを発行している。

  •  例2:MakerDAOは、RWAを担保にしたDAIステーブルコインの発行を検討しており、これによりRWAの流動性がDeFi市場に提供されることが期待される。

RWAのDeFiへの応用

  • ステーブルコイン(USDT、USDC、BUSDなど)

  • 合成資産(株式、商品などのデリバティブ形式でのオンチェーン取引)

    • 例:Synthetixは、株式や商品などの合成資産を取り扱うプラットフォームである。

  • 貸借プロトコル(RWAを担保としてDeFiプラットフォームが担保付き融資を提供)

    • 例:AaveやCompoundは、RWAを担保とした貸借プロトコルを提供している。

RWAのDeFiへの採用がもたらす具体的な影響

RWAのDeFiへの採用が進むことで、以下のような具体的な影響が期待される。

  • 金融システムの効率性向上:RWAのデジタル化により、取引コストの削減やリアルタイムの価格情報の提供が可能になる。

  • アクセシビリティの向上:RWAをDeFiに持ち込むことで、従来の金融市場にアクセスできなかった人々が、資産への投資や融資を受ける機会が増える。

  • デジタル資産市場の成長:RWAのトークン化により、デジタル資産市場の規模が拡大し、より多くの投資家が参入することが期待される。

最後に

RWAのDeFiへの採用が進むことで、金融システムの効率性やアクセシビリティが向上し、デジタル資産市場の成長を加速させる可能性があります。ただし、法規制や価格変動のリスクなどの課題も克服する必要があるため、今後の動向に注目が集まります。

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