コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト(高松智史著)

論点→サブ論点→TASK→スケジュール→作業→アウトプット

 僕もBCGの1年目を思い出しながら書いておりますが、いやぁ悲惨だった。もう2度はできないほどに歯を食いしばり、才能ではどうにもならないので、チャームで何とかする1年でした。
 正直、僕は「採用ミスだ!」と言われてたし、実際に自分でもそう思った時もありながら愚直に仕事をしていた。
 そして、入って1年と3ヶ月が経った頃、ほんの些細な、コンサルの師匠である「加藤さん」とのやりとりで、僕はドミノ倒しのように全てを理解し、全てがつながったんです。

期待値マネジメントな気持ちを完全に無くす。
そして、
これがベスト・エフォットだ!
今時点で私が作った最高傑作です。
という心持ちで、上司に、クライアントに出しましょう。

トップ3%になりましょう。
どんな会社でも「トップ3%」はツワモノです。
もうね、気持ちは分かるけど、会社名ごときで「いじけている」のが一番、非生産的。圧倒的な努力で、上3年下3年を加えた7年の中でトップ3%に入りましょうよ。それだけを考えていけばいい。

 本当に成長するんだったら、成長してクライアントにより価値を提供できるんだったら、皆が協力してくれる環境があるってこと。
そして、そのスタートは全て「自分自身」だということ。それが、僕が理解した
成長は自己責任
 という言葉です。
 これはコンサルに限らず、事業会社でもそうですよね。同じ部署に優秀な先輩がいたら自ら近づいて行き、教えてもらえばいい。

 つい最近、コンサルティング会社に転職をした。「今後こうなりたい」「こういう仕事がしたい」という意志を持って入社をしたのだが、同僚と話しをすればするほど、自身の選択は間違っていなかったと現状思えている。

 ただ成長には痛みがつきもの。もっと大きくなるには、現状の限界を幾度となく超えていかなければならない。その過程で必ず、壁にぶつかり、精神的に、そして肉体的にも追い込まれる場面があるだろう。そんなとき、この本で紹介されている物事の捉え方、技術的な思考法がきっと自らを救ってくれるような気がしている。

 仕事をしていると誰もがしんどいときがある。「気にすることはない」と声をかけてくれたとしても、おそらくその言葉を真正面から受け取れないほど、心に余裕がない場面がくると思う。そのような視野が狭まっているとき、この本をそっと読み返したい、そう感じる大切な一冊になった。

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