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7歳で睡眠薬を飲むこと

7歳、小1の次男。自閉症スペクトラム(ASD)だ。

ASDは脳の機能的に不安を感じやすい。だから少しのことでパニックになる。

次男は夜布団に入ると悲しくなるらしく、以前は「僕なんて生きていても意味がない」「死にたい」と言っていた。さすがに毎晩それをやられると私のメンタルもやられるので、心療内科の主治医に相談して、エビリファイを増薬したところ、その言動はかなりおさまった。

が次は、布団に入ると「寝れない!」と泣くようになった。どうやら眠いのに眠れないという状態になるらしく、辛いみたいだ。15-20分すると眠れることも多いのだけど、眠れない!眠れない!と泣いたり、自分をたたいたりするので、「先生に眠れるお薬もらおうか?」と次男に聞いてみた。

心療内科の診察の時に、次男が「眠れるお薬ください」と自分で伝えたところ、ロゼレムという弱い睡眠導入剤を処方された。薬剤師の方にも「これですごく眠くなるというわけではない」と説明されたくらいのお薬。

でも次男は「これを飲むと眠れる」と思っているので、飲み始めた日から、数分ですーっと眠れるようになった。

プラシーボ効果、まではいかないけれど、おまじない的な効果もあるのだろう。

まさか7歳で睡眠薬(睡眠導入剤だけど)を飲むとは。でもね、次男の苦しむ姿を見ると、しばらくお薬の力で楽に眠れるのって、悪いことじゃないと思うんだ。

普通の人には分からかもしれないけど、とにかく次男は小さな刺激が不安につながってしまう。眠れないという刺激で、どんどん不安になって、ますます眠れなくなるよりは、薬の力で眠れるようになれば、きっとそのうち、薬がなくても楽に眠れるようになるはず。

その時々で、次男が楽に楽しく暮らせるように、薬の力を借りるのは良いことだと思う。ただでさえASDであるということで、毎日つらいことがたくさんあるから、少しでも不安を和らげてあげたいというのは、親として普通の感覚なのではないのかなあ。

親も子も、笑顔で楽しく過ごせる時間が増えるといいよね。


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