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私とビール

記事の始め方が分からない。
何か気の利いた小噺をひとつ披露したほうが良いのだろうか…。
「あ、どうも。こんにちは」も不自然な感じもする…という思いがあるなぁ感じつつ
しれっと始めていこうと思っています。
きっと続けるうちに自分のペースが掴めてくるのだろうとたかを括っております。
よろしくどーぞ

今回は「私とビール」
私は専門学校に通っていたのですが、のっぴきならない事情により1年休学したことがありました。
1年休学したとて、家でゴロゴロと過ごす訳にもいかずバイト始めました。
バイト先は酒屋。
地元でメジャーなチェーン店だが都会にはカクヤスというお店が覇権を握っているとかいないとかを小耳に挟んだことがあるとかないとか。
お気づきだろうか?私の文章はどうでもいいところで突如脱線する。
それも微妙なラインでの脱線だ。
それがとてつもなく絶妙な居心地の悪さを生み出す。ご容赦。勘弁。

話を戻します。
その酒屋で社員のおじさんにお酒をたくさん教えてもらった。
ビール、ワイン、焼酎、日本酒、ウイスキーやらブランデーやら
とにかく営業時間が終わるとおじさんと棚の前に並んで
「今日はどれにしましょう?」「んじゃこれを飲んでみなさい」ってな具合で
お酒を選んでもらい、購入するという生活をしバイト代のほとんどを使っていたかもしれない。
その中でもビールはいろいろな銘柄を片っ端から飲んでいき、目隠ししていても銘柄を当てられるほどビールにハマりました。

そんな中、去年。
クラフトビールに出会いました。
(もちろん、クラフトビールは前々から知ってはいたし
IPAなども好んで飲んでいました。)
その時飲んだクラフトビールは"Hazy IPAというもので、
色が黄金色ではなく、白濁しておりホップの香りがとても強いものでした。
それを飲んだ時の衝撃たるや、例えるなら…粒の山椒を噛んだ時のよう感じですかね。
あまり噛んだことないんですけど。
苦味は少なく、トロピカルな香りがブワッと広がるそのビールに感動を覚え
世界中にあるブルワリーのHazy IPAを買っては飲むの繰り返し。
使用するホップによって香りが変わり、マンゴーのような香りのものや白ブドウのような香りのものだったりと、全く印象が違うビールはとても楽しかったです。

しかしながら、問題もありました。
それは「価格」
よくスーパーや一般的な酒屋さんに売っているようなビールはせいぜい200円前後。
でもクラフトビールは大体700円〜800円程度。
国内のブルワリーのビールであっても1500円するものまである。
1度だけ海外のブルワリーで評価が高いもの(海外にはビールの評価サイトも存在する)が入荷したとのことで買いに行った事がある。
陳列棚にあったそのビールには値札がなく、いくらのなのか戦々恐々としつつもレジへ向かい告げられた価格は2400円だった。
度肝を抜かれたどころではない。
度肝をいくつか寄せ集め、一旦混ぜ合わせそこから遠心分離機で抽出した液体を抜かれた気分だった。度肝ってなんですか?

私は「高っか!」という気持ちを店員に悟られまいと、いたって冷静に「あぁ、ここのビールこんなにお求めやすのね。ありがと。」くらいの気持ちを装い財布を出した。
まさかそんなにすると思っていないもんだから、そのビールとは別にもう1本レジに持ち込んでいたので合計金額が4000円弱だったか。
ビール2本で4000円。。。そんなにかかるなんて聞いてないよぉと私の中のダチョウ倶楽部が顔を出す。

災難は続く。
気持ちを装い取り出した財布に入っていたお金では足りなかった。
噴き出る汗。しかし、店員に悟られてはいけない!!
私は小刻みに震える声で店員に言った。
「カードツカエマスカ…?」

カードも使え、息も絶え絶え店の外を出た私はまた思った。
聞いてないよぉ。。。と

何が言いたいかというと、クラフトビールは高い。
しかし、それに見合ったクオリティであることも確かだ。もちろん一概には言えない。
私は一度ハマるとずっとそれがいいとなる人間なので、
クラフトビールにハマった時は小遣いをビールに全て使ったいた。
いま思えばなんてロックなんだ…と眺望の眼差しで過去の自分を振り返る。
しかし、そんな生活は正直ツラい。
なので今ではたまに飲む程度で我慢をしてはいる。

そして気がついた。
たまに飲むからこそ、クラフトビールはうまい。
毎日のように飲んでいたら、ありがたみも無くなり味もわからなくなる。
特別な日や、頑張った時のご褒美で飲むくらいがちょうどいいのだ。
ぜひ、皆さんもたまにはご褒美に高いクラフトビールを飲んでみてはいかがだろうか。
Hazy IPAを飲んだことがない人には特におすすめです。

これが私とビールの話でした。

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