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千尋を目指す思索の渦

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記事一覧

線型写像としての行列の固有値とスペクトル【抽象vec sp.のspectrum theoryの具体例と…

最近、少し奮発してC*-algebra(C*環)についての本を買った。 C*-Algebra and operator theory…

ぱなそ
8か月前
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意味論からの論理式-2【論理学をつくる #4】

読んでいるテキストはこちら。 前回の内容を簡単に復習しておく。 〇トートロジー:論理式自…

ぱなそ
9か月前

意味論からの論理式-1【論理学をつくる #3】

(2023/9/24 3:30更新 §3.1.2を一部加筆修正しました) これから数回にわたって、第3章の内容…

ぱなそ
9か月前
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論理学のための人口言語ℒをつくる【論理学をつくる #2】

(2023.9.28 4:15 テキストのリンクを追加) 読んでいるテキストはこちら。 ちょっと別のこと…

ぱなそ
9か月前
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「論理学」という言葉の内実を解釈する【論理学をつくる #1】

(2023.9.19.6:28 §1.1.3に加筆修正) (2023.9.28 4:15 冒頭に、テキストの紹介リンクを追加)…

ぱなそ
9か月前
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〈テキストブック〉と〈テキスト〉について【日本語が亡びるとき】

一年ほど前に買った「日本語が亡びるとき」を久々に開いた。 「本は読めないものだから心配す…

ぱなそ
1年前
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自然科学の参考書の読み方について

はじめに昨今では稀薄になった経験かもしれないが、書店に行くと本がずらりと並んでいる。 てきとうにぶらぶらと物色しながら、デザインの良い表紙の小説や、気になる作家さんの新刊を思わず手に取ることもあるだろう。 参考書*だって同じだ。イカしてるとかカワイイ女の子が表紙にいるからついつい手に取ってしまったり、勉強できるアピールでちょっと分厚いものに手を伸ばすこともあるだろう。 *以下参考書というときには、物理や化学といった自然科学のものを念頭に置いている。 または、ネットの通販

分かりやすく教えるということ

この記事では、少し硬めのことを書いていこうと思う。 麻雀のことで頭がいっぱいなわけではな…

ぱなそ
2年前
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科学でいう"significant"とはなにか?

お久しぶりです。 ご無沙汰していたのは、 前回投稿した「相対速度」の記事について勉強して…

ぱなそ
2年前
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歴史上の研究者の氏名を「暗記」する?

はじめに今日読み始めた、酒井邦嘉の「科学者という仕事」という本について、少し考えをまとめ…

ぱなそ
2年前
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「他者」性を許容できない人々 #1 ~映画「整形水」を観て~

こんにちは。 本稿では、先月中旬に公開された韓国映画「整形水」について感想を書いていきた…

ぱなそ
2年前
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高校物理における「相対速度」、並びにそこからの時空の相対化の視点・慣性の法則への…

終着点は、相対速度の式の導出と、慣性系についての言及になります。 それらを行うために、そ…

ぱなそ
2年前

多読派と寡読派の終わらぬ論争

はじめに最近Twitterでつぶやいたりしているので、知る人ぞ知る、といった感じだろうが、「読…

ぱなそ
2年前
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世界の”分節化”とその個体差【誤読で他者を見る②】

「他者」を考える意味今回は、私がよく口にしている”分節化”について、少しまとめて書いたものを置いておこうと思います。 ぶっちゃけ、本稿の内容はあまり「誤読」とは繋がりはないように思えるかもしれません(そっちに寄せて書かなかったので)が、 他者性が浮き彫りになる良い例のひとつだったので前回の記事の続編にしておきました。 再三口にしている他者について結論だけ先に述べてしまうと、「私ではない誰か」のことが他者です。 なぜ私がわざわざこの他者をテーマにしているかといえば、