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また新しいキーボード買っちった⌨


折り畳み式の薄型キーボードが欲しい・・・。

Bluetooth対応で、日本語配列で、Enterキーが縦長で、そこそこ安く入手できて、右Shiftキーの隣に _ (アンダーバー) キーがきちんとある。
そんなキーボードが欲しい・・・。

という欲を抑えきれず、最近こんなキーボードを購入しました。

LG V60 ThinQ 5G & Microsoft Universal Foldable Keyboard

Microsoft Universal Foldable Keyboard
という、折り畳み式の薄型キーボードです。

折り畳んだ時の厚みは1cm、展開時の厚さは5mmほどになる、Microsoft純正のキーボードです。

発売日が2015年、10年弱も前に発売されたものなので、現在は中古市場にしか存在しません。
当時は9800円くらいだったようです。現在は3000~5000円くらいで(見つかれば)入手できます。

折り畳み式キーボードの選択肢は無数にあるのですが、Amazonで売ってるような中華商品はその殆どがUS配列で、JIS配列はなかなか見つかりません。

US配列でもタイピングに支障は無い(むしろコーディングするならUS配列が最適)のですが、普段使っているメインのキーボードがG913でJIS配列なので、Windows PCがJIS配列とUS配列を同時に認識できません。
(片方ずつを接続する場合はプロファイルを切り替えれば対応可能だけど、同時接続するとどちらかの配列で上書きされる)

中華製の折り畳み式キーボードにもJIS配列を謳う商品は存在しますが、右Shiftキーが省略されていたり、アンダーバー _ キー が右Shiftの隣から変な位置に移動していたりと、いまいち目的の仕様を満たすキーボードが無かったんですよね。

この Microsoft Universal Foldable Keyboard は、冒頭で前述した仕様を全て満たしていました。知名度が低いのか、中古市場からいい感じの状態の物を探すのが難しかったですが、1~2週間ほど使用して良いところと悪いところが見えてきたのでレビューしていこうと思います。

スペック

・JIS配列 日本語 80 キー
・Bluetooth バージョン 4.0
・バッテリー駆動時間 3ヵ月
・展開時サイズ 縦12.5cm × 横29.5cm × 厚み5.3 mm
・重量 約 180 g
・充電方式 USB micro B
・防滴に対応

キーはおそらくパンタグラフ方式で、キーストロークは体感で1.5mmくらい。Apple Magic Keyboardよりは明らかに打鍵感に深みを感じます。
一般的なWindowsノートPCのキーボードと似たような使用感です。

良いところ

✔️本体の薄さのわりに打鍵感がしっかりしている。
薄さで言えばApple Magic Keyboardよりも薄いので、この打鍵感は驚きです。

✔️親指Shift勢にも最適なキー配置
左右に分割されたスぺースキーの隣には、『英数キー』と『カタカナひらがな/ローマ字』があります。
Microsoft Power Toysなどでキー配置をカスタマイズすることで、このキーをShiftキーに変更したり、半角全角キーに変更したりできます。
私は右手親指の位置を半角全角切り替えキーにしてるので、この位置に使用頻度が低いキーがあって助かりました😎

✔️薄いので持ち運びしやすい
折り畳んだ時の薄さが1cmにまでなるようなキーボードはなかなかありません。
私のメインPC環境は ONE X PLAYER mini というUMPCなので、UMPCをポータブルする際に同時に持ち運びしやすいキーボードが必要でした。

✔️AndroidやiPhone iPadにも対応している
Bluetoothプロファイルを同時に2個まで保存でき、WindowsPCとスマートフォンで適宜接続を切り替えて使用することができます。
OS切り替えボタンで、適切なキー配列に変更して使用することも可能です。

✔️検索キー や、 デスクトップをロックするキーがある
普段使わないですが、今後もしかしたらBingのチャットAIを即時起動できるようになるかもしれません。そうなればそこそこ価値があるかと。

✔️ちゃんとしたJIS配列になっている
これが目的で購入したようなものです。ほかの折り畳みキーボードのように、省スペース化の為に変なキー配置になってたりしません。

ダメなところ

🚫充電端子がmicro B
古い製品なので、TYPE-Cには対応していません。
(規格違反な変換アダプタを使えばTYPE-Cケーブルで充電可能です)
古さを感じさせないほどしっかりとした製品なので、現代目線ではこういった粗が目立ちます。

🚫左右に分割されたキーボードなので慣れないとタイピングしづらい。
右手で B キーを入力することもあるので、このキーボードでは遠く感じることがあります。
正しいホームポジションに矯正できると思えば・・・。まぁ・・・。

🚫アイソレーションじゃないのでミスタイプしやすい。
普段からキー同士が離れているアイソレーションに慣れていると、非アイソレーションのキーボードではキーの巻き込みが発生しやすいです。
もうちょっとだけサイズが大きくなってもいいから、アイソレーションだったら完璧だったかも・・・。

🚫滑り止めが無いのでズレる。
ちょっと激しく使っていると、あらぬ方向にツルツルと滑って位置がズレていきます。
すべり止めシートなどを裏面に貼れば解決するのでしょうか?

🚫バックライトが無い
暗い場所では使えません。

🚫折り畳み状態を固定する機構が存在しない
例えば、膝の上などの不安定な場所で使おうとした場合、折り畳み部分が固定されていないのでグニャグニャしてしまいます。
せっかくの折り畳み式キーボードなのに、ポータビリティに問題があります。
こういう小さな不便さが、このキーボードが流行らなかった要因なんですかね。

🚫ファンクションキー (F1 ~ F12キー)が非常に分かりづらい。
これが致命的です。この記事を書いてる途中でようやくF1 ~ F12キーを入力する方法を発見しました。
Fnキーと数字キーの同時押しで、F1 ~ F12が入力可能です。
F10は Fn と 0、F11は Fn と - 、F12は Fn と ^ でした。
キートップに印字されてればすぐに気づいたのですが、印字がありません。
パッと見ではF1~F12が入力できないと思ってました・・・。

ちなみに、DELキーも存在してないように見えますが、FnキーとバックスペースでDELETEになりました。わかりづらいんじゃ❗

🚫有線接続ができない。
Bluetooth接続のみに対応しているので、有線接続でゲームに使うみたいなことができません。遅延が必ず発生します。
DJMAXなどの音ゲーでは、ゲーム側で判定やオフセットを調整すれば使えなくもないですが、ちょっとめんどくさいですね。
有線接続ができないので、ラズパイ含むLinuxの初期セットアップ時にBluetoothドライバがインストールされていない環境では、セットアップやトラブルシューティングに使うことができないですね。
(最近はBluetoothドライバが初期からインストールされているディストリビューションも多いらしいですが)

🚫Enterキーが細い。
Enterキーがスペースの都合上細くなっているので、ここでもミスタイプが多いです。
1週間ほど使っていると慣れてきました。

🚫分解しづらそう
見える所にネジの類はありません。布のような素材でカバーされた筐体を無理やり引っぺがすしかないようです。
バッテリー交換とかを綺麗なままで行うのは難しそうです・・・。

総評

流石に発売時期が古いキーボードなので、現代の視点から見ると不便な点が多く見つかりますね。
それでも、JIS配列の折り畳み式キーボードという選択肢の中では、結構まともな線を行ってると思います。Microsoftの純正品という安心感もあります。

公式の対応OSはWindows10までとなっていますが、Windows11環境でも問題なく使えています。

慣れれば十分に普段使いできます。UMPCと合わせる都合上、有線接続非対応でゲームに使えないのが惜しいです。

ちなみに、左右分割されたスペースキーは同一のキーとして扱われているので、片方が押ささっている間はもう片方を押しても反応しません。
8Bできません。注意!




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