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【自分を守るために】

私は会話の中で、相手がつまらない事を話しても
愛想笑いをしてしまう

きっと、今、私が笑わなかったら
相手は気分が悪くなり、
自分は嫌われてしまうんだろうと

傷つかないよう、
無意識に自分を守るため愛想笑いをしてしまっている

この間、会社の上司が飲み会で

「知り合いの奴が、会社の女性社員に
 下ネタを言っただけで、飛ばされたんだよ〜。
 それだけでセクハラって言っちゃう?
 本当、頭おかしいよな〜。ハハハ」

と笑いながら喋っていた

私は全然その話が面白いとも感じなかったし、

むしろ、気分が悪くなった。

・セクハラだという認識が全くないこと
・男性だったら、下品な事を誰に言っても冗談で許されてしまっていること
・嫌な思いをし、訴えた被害者の女性がまるで悪かのように扱っていたこと

全然笑えなかった。

会話の後も、上司は
隣の席に座っていた私と同期の女の子の
膝を彼女の同意もなく触り、
肩を組んだりしていた

私は事が起こるごとに、
’’隣が私じゃなくてよかった”と思ってしまった

見ているだけで、何も注意出来ない

私もセクハラの加害者であるのに


飲み会が終わり、電車に揺られ
家に帰って、ベッドに入った瞬間

なぜだか、
耳を伝うほどの涙が目からボロボロと溢れ出た

私は
上司にベタベタ触られていた同期の女の子でも
下ネタを言われ、会社に訴えた女性社員でもないのに
悲しくなり、涙が止まらなかった

きっと、目の前で起こっていることに
抵抗出来ず、上司に媚び諂えるためにやり過ごしてしまった

自分の卑屈さに、

上司に屈してしまった自分自身に


傷つき、泣いていたのだ。

 最近、私が読んでいるキム・スヒョン著の
「私は私のままで生きることにした」では、
パワハラに対して

「卑屈な人間から自分の尊厳を守るためには、
 必要なのは、抵抗すること。 
 それが、たとえどんなに小さな抵抗だとしても」

と記されている。

 女性として、人として、最低限の扱いすら求めない無力な人間にならないよう

例え小さな抵抗でも、
自分を守るためにしていこう。

今度、仕事から帰り
ベッドに就く時には無力な自分に泣くのではなく、

小さな抵抗をした自分を誇り
眠りにつきたいと思う。

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