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私たち人間は「できない理由」を探してしまう生き物だ

オリジナル記事掲載日:2021年4月16日

今の自分から変わりたいのに、
変われない。
新しいことに取り組んで
みたいのに、つい
後回ししてしまう。

それはなぜかというと、

・私たちは本能的に「できない理由」を探してしまう生き物だから
・私たちは本能的に死を恐れる生き物だから

なんです。

現状を変えたくないから、できない理由を探す

色々な自己啓発の人が
「できない理由ではなく、
できる理由を探そう」
と言いますよね。
(私も同じ意見ですが)

しかし、自分の思考を
切り替える前に、
「私たちは、本能的に
『できない理由』を
探してしまう生き物だ」

と認識した方がいいです。

そうでないと、
「できる理由を考えられるように
頭を切り替えられる人がすごい」
「できない理由ばっかり
考えてしまう、自分がダメなんだ」
と思ってしまうでしょう?

なんの努力もせずに
「できない理由」を
「できる理由」に
切り替えられる人は
新人類です。

「できない理由ばっかり
考えてしまう」自分の方が、
人間という生物として
当たり前だ、と考えてください。

ではなぜ人間は、本能的に
「できない理由ばかり
考えてしまう」
のでしょうか?

それは人間が、常に
「今の現状を変えたくない」
と無意識に決めている
生き物だからです。

仮に
「常に自分自身を成長させ、
いつも変化していきたい!」
と言っている人は、
「ずっと変化していく自分」で
安定しているのです。

「ずっと変化していく自分」の
“現状を変えたくない”から、
「常に変化したい」
と考えるんですね。

つまり「変化したい、変化したい」
と言っている人も
“安定思考”ということです。
今の自分の状態を、
変えたくない訳ですからね。

変わること=未知への恐怖

なぜ人は、現在の状況のまま
ずっと安定していたいのでしょうか。

それは、現在の状況から
「変わる」ということが
未知への恐怖へ繋がるから
です。

もっというと、
「死」を連想させるからですね。

ほとんどの人は、
「今の自分から全く変わること」を
「過去の自分を殺すこと」と
同じ意味だと考えています。

自己啓発や内観を行って
「自分は変わった!」と言う人が、
ときどき
「過去の自分がぶり返した……」とか
「また同じ失敗をしてしまった……」と
落ち込んだりしています。

これは、
「過去のダメな自分は一切殺し、
新しい自分でいなければならない」

と思っているからです。

「ずっと新しい自分で
いなければいけない」
ので、過去の自分が
ひょっこり顔を出すと
「これじゃダメだ!」
「もっと隠さなきゃ!」
と思うのです。

埋めたつもりの死体が
実はまだ生きていて、
土から起き上がろうとするのを
必死で押さえつける感じ
ですねー。

だから
「自分を変える」とは
「それまでの自分を殺す」
ことなのです。

自分を殺すことはそう簡単にできない

通常、「自分を殺す」ことを
気軽にできる人はいません。

常に「死にたい、死にたい」
と言っている人ですら、
「じゃあ今からちょっと
死んでみてください」
と言われても死ねません。
(私も過去そうでした)

「できない理由を
考えるのをやめて、
できる理由を
考えていこうぜ!」
っていうのは、

「今からちょっと
死んでみてください」
というのと同じ
なんですよね。

死んでみてくださいだと
バイオレンスなので、
「バンジー飛んでみてください」
でもいいです。

「ちょっとバンジー
飛んでみてください」
って言われて、
すぐできる人と
できない人がいますよね?

私は高所恐怖症なので
できる気がしません。

本能に勝つために必要なのは意志(覚悟)の力

じゃあ
「人間は本能的に
『できない理由』を
探してしまうものだから、
自分がそうであっても
しょうがないや!」
って諦めればいいか、
というとそれは違います。

いや、諦めたい人は
諦めてもいいんですけどね。
しかし、
「本当はやりたい」んじゃ
ないですか?
「本当は変わりたい」んじゃ
ないですか?

だとすれば、
「意志」の力で
変えるしかありません。


たとえば生き物には
生命維持のための
「食欲」がありますが、

じゃあめちゃくちゃ
お腹すいてる時に、
スーパーやコンビニで
並んでいる食べ物を
レジも通さずにそのままそこで
バクバク食べますか?
って話なのです。

「お金を払わないと
食べちゃダメ」
っていう意志の力で、
本能的な欲求を
抑えている
んですね。

それと似たようなもので、
本能的に
「できない理由」を探しても、
それを抑えて
「できる理由」を探せるように
なるはずなのです。

なぜ「できない理由」を
探すのかというと、
「自分の現状」を
変えたくないから。
変えるのが恐怖だから。

であれば、

「自分は一体、
何を怖がっているのか?」

「今の自分のままでいると、
どんな得があるのか?」


をじっくり考えればいいのです。

両方をリストアップしてみて、
「恐怖」のほうに挙がった項目を
「これは確かに絶対起こる
リスクだな」と思ったら、
やめればいい。

「これ、本当に起こる
リスクなのか?」
「自分で思い込んでるだけでは?」
と疑うような内容なら、
やってもいいんじゃないでしょうか。

反対に「今の自分のままでいる得」が
もう絶対手放したくない「得」なら、
変わることなんかやめて
そのままでいた方がいいです。

しかし
「これ本当に得なことか?」と思ったり、
「別に、変わった後でも手に入る
得なんじゃ……?」と思ったら、
やっぱり変わった方がいい
と思います。

まずは自分の心を見つめ直すことですね。

それでは本日はこの辺で。
ごきげんよう、さようなら。

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