見出し画像

「何であんたはそうなの?」と言われても、そう生きていくしかない

今週入ってから昨日までの約3日間、突然人生が無意味なものに感じてきて「うおっ何だ急に、やばいな」という状態になっておりました。
いや実際はそんな軽口も叩けないくらい、体が動かなかったんですけど。

最初の1日目は純粋に生理痛が酷すぎて動けませんでした。
鎮痛剤を飲んでも痛みが引かなかったので、その時点で「いつもと違うな?」という感じはありました。

私は元々PMS(月経前症候群=生理前に精神不安定などの症状が出る)がひどいので、その対策はずっとしていたんですよ。

※参考記事↓

しかし、生理が始まると情緒不安定は落ち着いていたのです。
というか、境界性パーソナリティ障害を寛解してから、いわゆる死にたい系の情緒不安定は起きていませんでした。

今回も、別に「死にたい死にたい!」と思った訳ではありません。
ただ、「生きているのが面倒臭い」となりました。

どうせ汚れるのに掃除をするのが面倒臭い。
どうせまた溜まるのに洗濯するのが面倒臭い。

美味しいものを食べることが好きだから料理が好きだったはずなのに、「口に入れば何でもいい」「というかなぜ食事なんかしなければならないのか」となりました。

手に入っても手に入ってもどうせなくなるのに、金を稼ぐのが面倒臭い。
漫画なんか描いて何になるの? 未来に何も繋がらないのに。
もう充分頑張ってきたのに、なぜまだ頑張らないといけないの?
私が未来に残せるものなど何もないのに、なぜまだ生きているの?
何をしてもいずれ死ぬのに、なぜ生きているの?

……という思考回路になりました。
今冷静に思い返してこれを打ってますけど、病んでますね!

まあ何で久々に珍しくこんなに病んだかというと、原因は明確です。
「疲れ」です。
いろんなことが重なって疲労がピークになり、突然病んだのでした。

* * *

私は24年患っていた境界性パーソナリティ障害という精神障害を寛解して、「それはもう寛解じゃなくて完治では?」と言われるくらい元気です。

が、8年前に私を診てくれた医師がいう通り、境界性パーソナリティ障害は完治する病気じゃないんですよね。
じゃあ何で私が元気なのかというと、症状が出ないように人生を気をつけて生きているからです。

私のパーソナリティ障害を酷くしそうな人間がいればすぐ離れますし、そもそも日頃から「どうすればあのタイプの人間が近づいてこないか」を必死に画策しております。

精神的な負担が限界を超えないように、自分のやりたいことを我慢しすぎないとか、仕事の量を調整するとか、自分と向き合う時間を作るとか、もちろん疲労をためこみすぎないように気をつけていました。

が、今年は多分、調子に乗ったのでしょう。
「もう大丈夫じゃね?」と思って、今までにないことをチャレンジしまくり、無理が祟ったのだと思います。
よりにもよってそのタイミングで、長年応援してくれた祖父が亡くなるし。

しかし私はね、「そういう人間」なんですよ。

気をつけて生きていないと、すぐに人生が無味乾燥したものに感じる、それが私。本当は夢もない、目標もない、あるようなふりをしているだけの人間、それが私です。

そういえば昔、友人や仕事関係、色々な人に言われたことがあります。

「何でそんなに欲がないの?」
「もっと野望とか抱かないの?」
「叶えられる力があるのに、何でやらないの?」

私は別に中年になったから夢や希望をなくした訳ではなくて、そもそももっと若い頃から夢や希望は持っていなかったのでした。
そういうのがあるようにしていると色々便利なので、そういうことにしていただけなんだと思います。

その他にも、「何であんたはそうなの?」「何でそういう考え方をするの?」と散々言われてきました。

何でそうなのって言われてもそういう風になってしまうのですが、どうもこれは良くないことのようなので、みなさんから突つかれないように擬態しよう、コースを外れるとしてもみなさんの理解の及ぶ範疇でコースを外れよう、と思って出来上がったのが今日これまでの私です。

しかし今回のことで気づきました。
「何でそうなの?」って言われても、私はそういう風に生まれてしまったので、その自分に合った生き方をするしかないんですね。

生きるのが面倒臭い私は、とりあえず命だけは終わらせないために、色々と工夫したり誤魔化したりして生きるしかないのです。

「いやそんなに面倒臭いなら死ねばいいじゃん」と思う人もいらっしゃるかもしれませんが、過去色々やってみたんですけど、死のうとするのって体力を使うんですよね。生きるのも面倒臭いけど、死のうとするのはもっと面倒臭いです。

あと体が死にかけた時や、自分の思考が死に向かっている時、いつも身近な大事な人の顔が思い浮かんで、「今私が死んだらあの人たちが悲しむなあ」と思うと猛烈に悲しくなるので、やはり私は死にたい訳じゃないのですね。

人生が無意味に感じる私。
本当は何の夢も目標も持てない私。
あるふりをしていたほうが便利なので、そうしているだけの私。
「何でそうなの?」って言われても、そういう私に合った人生を作っていくしかないのです。

むしろそういう人間でも工夫次第で生き続けられることが、“ひとつの希望”のような気がしますね。

ごきげんよう、さようなら。

◎わたくしのウェブサイト

漫画家(イラストレーター)と心理カウンセラーを兼業しております。

カウンセリングのお申し込み・イラストや漫画のご依頼等は以下のサイトからどうぞ。
・境界性パーソナリティ障害向け
・クリエイター向けカウンセリング

も行っております。
 ↓

◎今のところ月水金20時発行のメールマガジン

ご登録はこちらから↓

サポート頂けるとわたしの創作活動や生活費の支えになります。支援が増えると更新頻度が高くなります。