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恋人とケンカしない方法は?(1)正しさの争いに気づくこと

オリジナル記事掲載日:2021年3月19日

今日も全国各地で恋人たちの
喧嘩は勃発しているのでしょうね。
「ケンカするほど仲がいい」
といっても、実際ケンカは辛いものです。

今日は「喧嘩をなくす(減らす)には
どうしたらいいか」という話です。

ポイントは
「正しさの争い」をしていないか、
見極める(気づく)こと
ですね。

* * *

恋人同士のトラブル相談を
聞いていると、
8割がたこんな話になります。

A「自分の趣味にばかりお金をかけて、
私のためにはあまり
お金を使ってくれません。
愛してないってことですよね?」

B「私はもっと彼と
話し合いをしたいのに、
彼は都合が悪くなると黙ったり
無視したりするんです。
彼が間違ってますよね」

C「僕は彼女のためを思って
ちゃんと注意してあげたのに、
彼女は僕から離れていきました。
甘やかせばいいってものじゃ
ないと思いませんか?」

全て「自分の正しさ」を
主張しているのですが、
どんな正しさを主張しているのか
あなたはわかりましたか?

Aさんは
「私のことを本当に愛している人は、
私に沢山お金をかけてくれるもの」

という正しさがあります。

つまり、お金をかけてくれない人は
間違っている=自分を愛していない、
ということですね。

Bさんは
「良いカップル(夫婦)は、
しっかりと話し合いをしている」

という正しさがあります。

話し合いに応じない彼は
間違っている、ということです。

Cさんは
「良い恋愛関係とは、
悪い所もちゃんと指摘してあげるもの」

という正しさがあります。

ちょっと指摘されたくらいで
自分と距離を置く彼女は
間違っている、ということです。

あなたの「当たり前」は相手の当たり前ではない

人は皆、親をはじめとした
周囲の大人の影響や、
自分の人生経験を積み重ねて
「自分なりの正しさ(価値観)」
形成します。

このこと自体は別に問題ありません。
自分なりの信念や信条を持つのは
すばらしいことです。

問題は、
「それを正しいとは思っていない
(あるいは、特別視していない)」
人に対して、
「自分と同じように、
正しいと思ってほしい」
と強要すること
なのです。

たとえば先ほどのAさんの彼氏は、
もしかしたら言葉やスキンシップで
愛情表現をする人かもしれません。

あるいは、彼女に直接何かを
するのではなく、
「心で静かに想う」とか
「仕事を頑張る」とか
「いつも機嫌よくいる」とかで
彼女に愛情表現をしている人も
いるでしょう。

「そんなの愛情表現になるかバーカ!」
と言いたい女性陣の気持ちも
わかるのですが(笑)、
とにかく、
「私が考える正しさ」と
全く違う正しさを持っている人も
いる、ということです。

同じように、Bさんの彼氏は
関係がこじれたら、
カッカしながら無理に話し合うより、
いったん距離を置くほうが
「正しい」と思っている
人かもしれません。

Cさんの彼女は、
「恋人はいつも自分を
誉めそやして甘やかすのが正しい」
と思っている人かもしれません。

誰の指摘も聞かないのではなく、
「同性の友人」や
「職場の上司」の指摘は
ちゃんと聞き入れられるかもしれません。

とにかく人によって
「正しさ」は千差万別なのです。
そしてそれは、本来他人が
干渉できるものではありません。

その人の正しさも正しいし、
あなたの正しさも正しいのです。
しかし、「自分に合わせろ」と
押し付けや強要はできません。

自分と相手の掲げている「正しさ」に気づく

「正しさの押し付け」や
「正しさの争い」をする人は
気が強くて口が達者な人ばかりだと
思われがちですが、
そんなことはありません。

気が弱くて物静かな人も、
自分なりの正しさを
相手に強要していることもあります。


「自分の正しさを
相手に強要している」って、
ものすごく意識しないと
気づけないものなんですよ。

なので、恋人と喧嘩が絶えなくて
困っている人は、まず
「自分の中にある“正しさ”」
目を向けてみてください。

その後、
「彼氏(彼女)の持つ“正しさ”」
なんなのか、観察してみてください。

おそらくあなたの「正しさ」と
彼氏(彼女)の「正しさ」が
真っ向対決しているので、
喧嘩が絶えないのです。

「正しさの争い」を解決する方法は、
また別の記事に書こうと思います。
それよりもまず大事なのは
「気づく」ことです。

どなたかの参考になれば幸いです。
ごきげんよう、さようなら。

◎次の記事はこちら↓

★愛情表現の違いから起こる
すれ違いについては
こちらの記事にも書いています。
 ↓

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