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怒りがコントロールできない人は、「自分には怒る資格がない」と思っている

「怒りがコントロールできなくて、爆発しちゃうんです」という人の話を聞いていると、平素は「こんな自分は怒る資格がない」「彼氏(夫)の方が立場が上(デキる人)」と考えていることが多い。

結局のところ、コントロールできないほどの怒り爆発しちゃう人って、普段「小さな怒り」を出さずに押し込めているのだろう。

「この程度のことで怒っちゃだめ」
「向こうの方が立場が上なんだから、怒る資格なんてない」
「この人は素敵な彼氏なんだから、怒るなんてぜいたく」
……みたいな感じで。

「立場が上」「立場が下」というのは何だろう、といつも思う。
「怒る資格」とは何だろう。

人は何か他人より劣っている部分があったら、理不尽なことをされても「怒る資格」すら持てないのか。

日本に奴隷制度はないのに、なんでそんな奴隷みたいなことを言っているんだろう。

そんなことないと思うんだけどなあ。何でかなあ。

謎の理不尽な権力に立ち向かうため、人々は精神疾患になっていくのかもしれない。だってそういう「お前には怒る資格がない」的な人、狂人には弱いから。

でも怒り狂えば狂うほど、そういう人たちは「お前ごときメンヘラが」とまた見下してくるのだ。奴隷制度、強化される一方。解決しない。

わたしはメンヘラを卒業したおかげで、日常の小さな憤りをちゃんと冷静に伝えられるようになった。お金も稼げるようになったので、「お金も稼いでないのに偉そうなことを言うな」とも言われない。「メンヘラだから」という理由で見下されたり、ぞんざいに扱われたりも、しない。

しかしまだまだ「怒る資格がない」と思っている人はこの日本に(あるいは世界中に)たくさんいるんだろうな、と思う。わたしにそれらを全部救う力はない。

また、そういう「奴隷待遇」から心理的に抜け出したくない人もいる。誰かに支配されている方が楽だから。わたしには理解できないが、そういうこともあるのだろう。

特にオチはない。

* * *

※画像は「みんなのフォトギャラリー」から。般若で探したら見つかったので。「怒り」を表すお面が沢山あるように、「怒れる人たち」はこの世に沢山いるにちがいない。

私がかつてかかっていた精神疾患に関する記事はこちら


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