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お金の問題は、自分の中にある「親の無意識の呪い」で起こる

オリジナル記事掲載日:2019年9月29日

お金の問題は、
主に親や養育者の
「無意識の呪い」
で起こります。

これを読むあなたが
親の立場であっても、
子の立場であっても、
「呪い」の存在に
まず気づくことが大事です。

* * *

まず初めに、わたしは
「お金をいただく(請求する)」
ことがめちゃくちゃ苦手です。

そういう自分の特徴をわかった上で、
フリーランスをしています。

そして、自分がこうなるに至った
「自分の中にある呪い」
にも気づいています。

親の愛情は「無意識の呪い」になる

  • お金はつらい目にあって苦労して手に入れるべきもの

  • 好きなことは趣味にするべき
    (好きなことでお金をもらってはいけない)

母が若い頃、わたしに強く
言っていたこれらが、
「好きな仕事で(普通の)
報酬をもらってはいけない」
という無意識の呪いとして、
わたしの中に存在しています。

ただ、現在のわたしは
母がどうしてこういうことを
言ったのかわかります。

世の中ナメて苦労して欲しくない、
自分は好きなことを仕事にできなくて
とてもショックを受けたから
「自分と同じように傷ついて欲しくない」
という愛情もあったのでしょう。

とはいえ、「呪いは呪い」です。
母は「良かれと思って」
「呪いのつもりはなく」
呪いをかけたわけです。

無意識でかけてしまった
呪いの責任を、
母に言及することはできません。

だからまず、親の無意識の呪いに
気づいた子どもは、
「自分で自分の呪いをやわらげる」
ことが大事です。

親の呪いをやわらげる方法

親の呪いをやわらげるには、
「呪いにかかっている子どもの自分
(あるいは今より若い自分)」
をまず救うことです。

手順は以下の通りです。

1.まずはめっちゃ怒る
親本人にぶつけず、自分の中で
親に向けた怒りを解消します。

とはいえ、脳内だけで考えていると
まったく解消できないので、
紙に怒りを書きなぐって破り捨てたり、
傾聴してくれるサービスに頼んだり、
「外に出す」ことを意識します。

海や山に向かって大声を上げてみたり、
(人目がきになる方は、近隣に
人がいないかだけ気をつけてください)
一人カラオケで
「親への怒りが解消できる歌」を
歌いまくるのもいいでしょう。

2.自分が受けた傷を悲しむ
怒りが解消されてくると、
次は悲しみが生まれます。

実は
「自分の悲しみを自分で認められない」
人が意外と多いんです。

「もう大人なんだから、
今さらそんなこと
言っても仕方ないよ」
「お母さんだって
良かれと思って言ったんだよ」
と、過去の自分の悲しみを
“もう子どもじゃないんだから”
と否定する人がほとんどです。

あんなことお母さんに言われて悲しかった。
お母さんにはわかってほしかった。
あんな風にお父さんに言われてつらかった。
本当はお父さんにこう言ってほしかった。

そんな風に、自分の悲しみを
ちゃんと自分で受け取ってあげてください。
「そうだよね、嫌だったよね」
「悲しかったよね」と。

自分のつらさ・悲しさが
本当の意味で理解できるのは
「自分自身」しかいません。

自分の中に溜まりに溜まった
怒りや悲しみを、ちゃんと
解放してあげてください。

自分の中の怒りや悲しみを
昇華できないと、ここから先は
読んでも意味がありません。

親の「ネガティブワード」を選んでいると気づく

まず世界には
「プラスとマイナス」が
両方あります。

「生まれつきプラスと
マイナスの数には差がある」
と言う方もいますね。
そう思う方は、それでいいと思います。

ただわたし自身は、
「あの人はすごい」と思う人にも
マイナスがあるし、
「あの人は大変そうだ」と思う人にも
プラスがある、と考えています。

ここで何を言いたいかというと、
「親にもプラスと
マイナスが両方ある」
ということです。

わたしの場合は、母親の
「ネガティブワード」
だけを選んで見たり、
思い出したりするように
していただけでした。

考えてみれば、母親も
わたしがイラストレーターや
漫画家になろうとするのを
応援していたことがあるし、

過去の母は
「好きなことでお金はもらえない」
と言っていたけど、
今の母はわたしがしていることを
「仕事」として認めてくれます。

「それだけのことを
やっているんだから、
ちゃんとお金もらってもいいよ」
と言ってくれることもあります。

要するにわたしは、
今まで母に言われた
「全発言」の中から、
自分にとって不利な言葉や
ネガティブな言葉だけを選び取って
そこばかりをじっと
見つめていただけでした。

親の価値観に染まるのは、親を喜ばせたかったから

おそらく一つ前の項目を読んで
「じゃあ自分が悪いっていうのか!」
と腹が立ったり
「やっぱり自分が悪いんだ…
自分がダメ人間なんだ…」
と悲しんだ人がいるかと思います。

そういう方は、その前の
「自分の怒りや悲しみを
受け止めて、昇華してあげる」
ことができていないので、
まずはそこから始めてみてください。

また、この記事も参考になるかと思います。
 ↓
「私が悪いって言うんですか」と言う人は、実は自分で自分を責めている

まずは罪悪感でいっぱいの自分に気づいて、
その罪悪感を自分で癒してあげてください。

“親の価値観”が自分の価値観や
人生に影響を与える、というのは
誰にでも起こることです。

「くっそ〜、親のせいだ!」
といったん親のせいにすることも
とても大事なことです。

親に本気で怒って、
初めて親離れできる、
ということもありますから。

ただ、なんで親の価値観に
染まったかというと、
「親がいいということを、
自分もいいということ」で
親を愛したかったんだ、ということに
気づいてあげてください。

あなたはそうやって、
親を喜ばせてあげたかったんです。
おかあさんの言う通りだね、
おとうさんの言う通りだよ、
って親を認めて、
親を愛したかったんです。

罪悪感でいっぱいの方は、たいてい
「親(や親戚)の望む姿の
自分になれなかった」
ことを悔いて自分を責めています。

親を必死に愛そうとした自分を、
どうか責めないであげてください。

「呪い」を練り固めたのは自分、と気づく

親だって完璧な人間ではないので、
ヘタこくこともあるし、
それ子どもに言っちゃあかんやろ、
ということを
言ってしまうこともあります。

つらいことを言われたら
悲しむのは当たり前です。
それが親だろうと他人だろうと
関係ありません。

親の発言に苦しんだり
悲しんだりすることは
自由にしてもいいんです。

ただ、もし今の苦しみや
問題から抜け出したいなら、
「呪いを練り固めたのは、
自分自身なんだ」
ということに気づいてあげてください。
自分自身のために、です。

わたしの例のように、
「今はもうそんなこと
言っていないのに、
過去の親の発言に
ずっとこだわっている」
のは、
自分で親の呪いを
練り固めたからです。

親の発言は
無意識の「呪い」になります。
ただし、それを
「永遠に続く呪い」に変え、
呪いをかけ続けているのは
自分自身です。

自分でかけた呪いを解けるのは、
自分しかいません。
自分を救えるのは、
宇宙で自分だけ。
このことをぜひ、
忘れないでください。

それでも、どうしても
一人で立ち向かえない時は、
第三者の力を借りてくださいね。

うちじゃなくてもいいので、
カウンセリングを頼るのも
アリだと思います〜。

日本では「重い精神病患者じゃないと
カウンセリングを受けてはいけない」
というイメージが強いですが、
私は今回の話のような
「ちょっとした無意識の呪い」
からきている生きづらさの回復に
利用するのも全然アリだと
考えています。

ごきげんよう、さようなら。

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