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年を取っても希望が持てる国になるといいよねえ

書籍出版してから今日でちょうど1年が経ちました。

1年前に書いたこの記事も150以上スキをいただいて、この記事に励まされているかたもチラホラいらっしゃるようで、ありがたいです。
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来年で40歳になるんですけど、10代の頃は「25歳で死ぬ」と思っていたので、それからプラス15年も生きているわけで、「生きてみるもんだなあ」と思っております。

そもそもなんでそんな早く死にたかったかというと、「この同じ状態があと何十年も続くのなら絶望しかない」と考えていたんですよね。
自分と同じ年代やそれ以上の人でも「もっと若ければ〇〇できたのに」と言っている人をちょこちょこお見かけしていて。

そうだ、私は「何歳からでもできることはある」「年を取っても希望はある」と伝えたくて発信を続けているんだなあ、と思い出しました。

その途上で「巴さんだからできたんだ」とか「才能がある人はいいですよね」とか言われることもあるんでイラッとするんですけど、
(てめえ私がただ才能だけでうまくいったと思ってんのか? 努力してんだよ、と思ってしまう)
まあでも、そう思う人はそれとして、引き続き発信していきます。

見知らぬ人の前に、家族に希望を持って欲しかった

突然ですが私はおじいちゃんっ子です。

本には収録していませんが、この「ネコトバ。」に登場している右の犬は、おじいちゃんをモデルにしたキャラクターです。
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未来ばっかり見てゴチャゴチャ絶望している私へ、9年前におじいちゃんが言ってくれた言葉をそのまま描きました。

しかしながらそんなおじいちゃんも年をとるにつれて、もっとああすれば良かった・若い頃にあれをすればよかった的な話が増えてきたんですよね。
「年をとってもおじいちゃんに希望を持って欲しいな」と思い、私は足しげく祖父母宅へ通っていろんな話をしました。

「昔、書店をやっている友人がお孫さんを東京の出版社に紹介してあげましょうかと言ってくれたのに、断ってしまった」とずっと後悔していたので、私が学研プラス様から書籍を出せたのはたぶん嬉しかったんじゃないかと思います。

パンデミックが起き、おじいちゃんも体の色々な不調で入院してしまい、私も祖父母宅から離れた所へ引っ越してしまったのでなかなか会えなくなりました。
しかし未だに「おじいちゃんが言ってくれた言葉のおかげで、こうなったよ」「県が私の日めくりカレンダーを作ってくれたよ」などと言い続けています。

やや認知が入っているのでほとんど覚えていないかもしれませんが、「年を取って生きていた意味があった」と少しでも思ってもらえたらいいです。

* * *

先日、母へも手紙を書いてみました。

目の前で読まれるのが嫌だったのでこんな指示

普通は母の誕生日に感謝の手紙を書くものかもしれませんが、「私を産んだことに意味があった」と伝えたかったので、私の誕生日に書きました。

母は還暦を過ぎても自分の好きなバレエ(踊るほう)をやっているので、年をとってもバリバリ希望を持って生きている人間なのですが……

それでも私に対しては色々な後悔があるのではと思い、「色々あったが今は順調だし、昔はお母さんが普通のお母さんじゃなくて嫌だったけど、そのお陰で今の私の価値観があるので結果的に良かった」みたいな話を書きました。

25歳で死んでいたら書けなかった手紙です。
生きてみるもんだと思いました。

会ったこともない人が私の発信で希望を持ってくれることがうれしい

おかげさまで私が運営しているカウンセリングも11歳〜60歳までの相談者さんがいらしてくれるようになり、色んな年代のお話を聞けて興味深い日々を送っています。

カウンセリングだけでなく、このnoteをはじめさまざまな場所で「巴さんの発信を読んでいて、自分もがんばれるかもと希望が持てた」といったご報告をいただけてありがたい限りです。

もちろん全相談者さん・読者さんを満足させているとは1mmも思っていません。中には「ケッ」と思っている人もいることでしょう。
境界性パーソナリティ障害全盛期だった頃の私が、今の私の文章を読んでも「うまく行っているやつはいいよな」「運があるやつはいいよな」などと思っていたかもしれません。かわいくないですねえ。

とはいえ私は嫉妬や荒らしに丁寧に反応しているほど時間の余裕がないので、これからも引き続き自分のやりたいように発信していくだけだと思います。

1年前に出した私の本は、バカ売れしているわけではありませんが、「どこどこでたまたまあなたの本を知って元気が出た」というご報告をSNSやLINEなどでチラホラといただきます。

私は本を出すとき、編集さんと「売れなければ意味がないと思っている」という話をしました。それは売上が全てという意味ではありません。
売れて有名にならければ、必要な人にまで届かないと考えているからです。
編集さんも「おっしゃる通り、売れないということは届いていないということです。売りましょう」と言ってくださいました。

少しずつ、必要な人には届いているようです。でもまだ足りないと思います。ベストセラーにはなれないかもしれないけれど、ロングセラーにはなりたいですね。

この本が、この記事が、さまざまな人に届くことで、「年をとっても希望が持てる国」にわずか一部でもなれると嬉しいです。

書籍を出してちょうど1年経った、私の思いをつらつらと綴ってみました。
それではごきげんよう、さようなら。

◎わたくしのウェブサイト

漫画家(イラストレーター)と心理カウンセラーを兼業しております。
カウンセリングのお申し込み・イラストや漫画のご依頼等は以下のサイトからどうぞ。クリエイター向けカウンセリングも行っております。
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