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怒っている人は、本当は弱い自分を隠している—怒りは第2の感情

オリジナル記事掲載日:2019年11月28日

怒っている人は、
本当はとてもたくさんの
不安や弱い感情を
抱えています。

いつも自分のことを
怒る“誰か”が
身近にいる人には、
信じられないことでしょう。

その人は、「あなた」が
何かをやったから
怒っている訳ではありません。


また、逆にすぐカッと
なってしまうあなたは、
「誰か」のせいで
怒っている訳ではありません。


怒りは本当の感情を隠す
厚い布のようなもの、
とわたしは考えています。

それでは、いくつかの「怒り」の
パターンを見てみましょう。

* * *

部下に怒る上司の例

怒っている方は
「部下に至らない所があったから」
怒っている、と思いがちですが、
単純に部下のミスや間違いを
指摘するだけなら、
「怒り」を使用する必要はありません。

実際、部下の失敗を
“冷静に”注意できる上司もいます。

それではなぜ怒ったり
怒鳴ったりするのかというと、
以下の感情を隠したり、
発散するためだと考えられます。

・部下の失敗のせいで、
自分の立場が危うくならないか不安

・自分のやり方が
本当にこれで合っているのか不安
(怒りで「正しさ」を証明したい)

・怒りを使わないと、
誰も言うことを聞いてくれない
気がして不安

・自分の常識が通用しない
部下が怖くて不安

・何かしら仕事上や
プライベートで不安がある


などなど…

子どもに怒る親の例

こちらも「上司と部下」と同じです。
子どものミスや間違い、悪さを
注意するのに「怒り」は
必要ありません。

「怒らないと言う事を聞かない」
という親の子どもは、
おそらく
「怒っても同じことを繰り返している
(別の原因でまた怒らせる)」
のではないでしょうか?

「怒る」のは親側が
以下の感情を隠したり、
発散するためだと考えられます。

・自分の子育てが正しいのか不安

・子どもが何かやらかしたせいで、
自分が夫、親戚、世間などから
責められないか不安

・自分がいなくなった後、
子どもがまともに生きていけなく
なるんじゃないかと不安

・自分が親に愛されなかった
悲しみを抱えている

・子どもと関係ないところで
個人的な不安がある


などなど…

* * *

上の例はあくまで一例ですが、
「上司と部下」
「親と子ども」が

「監督と製作チーム」
「クライアントと技術者」
「彼氏と彼女」
「夫と妻」になっても
同じ現象が起きています。

人は相手のせいで
怒っているのではなく、
「自分のために」
怒っています。

しかも「弱い自分」を
隠すために。

「怒り」とは、
弱い感情を隠すための
「第2の感情」である

と言われているんですよね。

……だからって、
理不尽に怒られた人たちは
「怒った人」を
無理に許す必要はありません。

「あの人も弱い人間だったのね、
じゃあしょうがない」
って、なれないですよね?

(自分の傷が癒えてくると
なれることもありますけど、
すぐは無理ですよね〜)

だからこの話は、
こういう風に使ってください。

◎怒られ続けてきた人

相手が怒っていたのは、
自分が特別に悪い人間だった
(劣等だった)
せいじゃないので、
もう自分を責めないようにする。
自分を楽にしてあげる。

◎怒り続けてきた人

「怒り」を使わないと
人と関われない自分に気づく。
本当は不安でいっぱいで
弱い自分を認めてあげる。
自分を楽にしてあげる。

* * *

心の仕組みを知るのは、
「自分を楽にしてあげるため」
です。
怒られてきた人も、
怒ってきた人も、
自分を楽にしてあげてください。

そう思って接していても
「怒る人」が怖いあなたは、
できるだけ速やかに、
精神的&物理的に
その人から離れてください。

もうひとつ大事なことは
「他人は変えられない」
と知ること、です。
あなたがその「怒る人」を
変えることはできません。
距離を置くのが一番です。

「自分はそんな弱い人間じゃない」
とまた怒りが湧くあなたは、
いつか自分を楽にできると
いいですね〜。

それでは本日はこの辺りで。
ごきげんよう、さようなら。

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