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理不尽に怒られた時、または自分がキレる側になった時の対処法

理不尽にブチ切れられたり、または蔑まれたりして自信をなくしてしまい、
せっかくの才能を上手く使えない人(主にクリエイター)とよく出会います。

本日は理不尽な怒りに出会っても自信を保つための対処法と、逆に自分が「ブチ切れる側になってしまう」場合の対処法について書きます。

謎にブチ切れられて自信を失った時は

まず理不尽にブチ切れられたり、やったことや創った作品を貶められてしまう人達のお話を聞いていると、決して能力が低いわけじゃないんですよね。

むしろクリエイターさんに関しては、
「趣味って言ってるけどすでにプロ並みじゃね?」
「いや、それだけの功績あったら凄くない?」
というかたがほとんどです。

だからそういう人にブチ切れる人達って、まず「嫉妬してるんじゃないかなぁ」と考えるんですよ。

「いやいや、私なんかよりあの人のほうが凄いのに、私なんかに嫉妬するわけない」
「嫉妬されるほど高い能力なんか自分には無い」
と言うかたがほとんどなんですけど、じゃあたとえばあなたは箸にも棒にもひっかからなさそうな低い能力の人に対して、わざわざなんか言います?

どうでもよくないですか?

少なくとも私は、いい意味でどうでもいいですし、ブチ切れたりしません。
好きにやったらええやん、と思います。

世の中には「低い能力の奴が売れて注目されているのが許せない」って人もいますけど、"売れて注目される"能力が高いからムカつくわけで。

そういう人を見ると、「ああ、あなたも何がしかで注目されたいんですねえ」と思います。

そのキレてる人が仮にクリエイターじゃないとしても、他の何らかの能力に自信があり、それによって注目されるべきだと(無意識に)思っているので、ムカつくんですよね。

もちろん嫉妬だけじゃなくて、いろんな感情によって怒りは起こるのですが、怒りの素(もと)となる感情は全部弱くてカッコ悪くて恥ずかしい(とその人が思い込んでいる)感情です。

だから強い理不尽な怒りに出くわした時は、「自分はあの人の言う通りダメな人間なんだ」と自分を責めるのではなくて、

「この人はこんなに怒らなきゃいけないくらい、弱い感情を山盛り抱えてるんだな……(哀)」

と思うほうが精神衛生上よいと思いますよ。

だからといって同情して怒りに付き合ってあげる必要はないです。
自分が嫌な気持ちになるのなら、「八つ当たりしてんじゃねーよ」と思って離れてもOKです。
むしろ推奨します。

本当に「あなたのためを思って言ってあげている」のなら、ブチ切れて言う必要ないですからね。
人間なんですから、吠えなくても冷静に言えるでしょう。あなたのための言葉は。

コントロールできない怒りを持ってしまう側の人は

私は「怒りの病」と言っても過言ではない、境界性パーソナリティ障害という心の病気を患っていました(現在は克服しております)。

なのでよく、「どうしたら巴さんみたいに、怒りを抑えられるようになりますか」というご相談を受けるんですけど、もう精神疾患レベルまで行く怒りはアンガーマネジメントとかでは抑えられないんですよね。

あの方法がまったく効果ないという意味じゃなくて、元病気の人間から言わせてもらうと、「健常者の怒りを抑える方法」だなぁという認識でおります。

じゃあ異常な怒りを持つ人はどうしたらいいかって言うと、上記に書いた通り、怒りの素(もと)になる弱い感情が何なのかを突き詰めていくんです。

自分はどんな弱さがあるのか。
人に見せたくない、見せられない弱さとは何か。
キレ散らかしてまで必死に隠そうとしている、自分の弱さとはどんなものなのか。

私は自分の精神疾患を治したきっかけのひとつが「恥を知る」だと思っています。

だから怒りがコントロールできなくて悩んでいる人は、自分が「弱い犬ほどよく吠える」状態になっている恥ずかしさを認識しないと無理だと思いますよ。

過去の自分もそうでしたけど、やっぱブチ切れてる人ってどこか「自分が正しい」と思ってブチ切れてるし、しかもそれをちょっとカッコいいと思っちゃってるんですよね。

カッコいいと思ってる限りやめません。
でも「これは恥ずかしいな」と思うことは基本やめます。恥ずかしいことをわざわざやって興奮する変態だったら知りませんが……。

私は、自分の異常な怒りを癒す治療の道は、「恥ずかしい自分、弱い自分を許してあげる」道だったなあと振り返って思うのです。

強い自分、しっかりした自分、ちゃんとできる自分でいなければならなかった(と思い込んでいた)し、全部1人でなんとかしなきゃいけない、人を頼って迷惑をかけてはいけない、と思っていました。

しかし頼ってかける迷惑なんて、ブチ切れてかける迷惑より大したことないですよねえ(笑)。

私は今もまだまだ1人でなんとかしようとしてしまう人ですが、すぐ爆発してあらゆることにブチ切れていたあの頃に比べたら、かなり他人を頼れるようになりました。

弱い自分も、できない自分も、恥ずかしい自分もかなり許せました。
たまに「まだお前のこと許せてなかったんか! ごめんな!」っていう自分が出てきますけど(笑)。

私はカウンセラーとして、全ての人間を救うのは無理だけど、せめて「今の状態を本気でなんとかしたい」人は少しでも苦しみが軽くなったらいいなぁと思っているんです。

「誰かに全部なんとかしてほしい」人はできるだけ関わりたくないんですけど(笑)、自分の問題を、自分でなんとかしたいと本気で思っている人なら。

ごきげんよう、さようなら。

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