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こころの病をのりこえる第一歩(1)「専門用語を使うのをやめる」

オリジナル記事掲載日:2019年8月29日

境界性人格障害を克服し、
心理カウンセラーを
しているわたくしが、
心の病をのりこえる
「ちょっとしたこと」を
ご紹介します。

今回ご紹介する第一歩は
「専門用語を使うのをやめる」
です。

専門用語ばっかり使ってると、
症状がよくならないどころか、
場合によっては
悪くなるかもしれませんよ。

「専門用語」とは何か

わたしの言う“専門用語”
って何かというと、
簡単に言うと代表的なのが
「フラッシュバック」です。

くわしい方はどんどん
思い浮かぶと思いますが、
「〇〇チャイルド」とか
「オーバードーズ」とか、
まあとにかくカタカナ用語です。

それ使うのを、まずやめます。

わたしも以前は
「フラッシュバックが止まらない」
とかめっちゃ言ってたんですが、
寛解してからは
ほとんど言わなくなりました。
(実は最近それに気づきました)

なぜ専門用語を使わない方がいいのか

なんで言わない方がいいかというと、
「専門用語を何回も使うと
重大な感じがものすごく増す」

からです。

いや、心の病は確かに大変です。
重大ですよ。

ただ、重大に意識しすぎると
「自分はそんなに重大な病なんだ」
 ↓
「もう手の施しようがない」
 ↓
「世界中の誰も私を助けられない」
 ↓
「自分でもどうにもできない」
 ↓
「もう死ぬしかない」

みたいになっちゃうんですね。
(というかわたしがそうでした)

「うつは甘え」なんて言葉は
病気を長引かせますが、
かといって
「どおおおおおおおしようもなく
重大でひどい病」
と感じすぎるのも
病を長引かせるんですよね。
(おかげでわたしは20年以上
病に苦しみましたわい)

だって
「ものすごく酷い病です。
治る見込みは0.0000001%です」
て言われたら、
もう誰から何を言われても
治療する気が失せるじゃないですか。

「専門用語を何回も使う」と、
自分自身に対して
「ものすごく酷い病です。
治る見込みは0.0000001%です」
って言ってるのと
同じ効果が生まれる、と
わたしは考えています。

自分を癒すために「大変な状態」と認識する

自分を
「大変な状態だ」
と認識するのは、
最終的に
「そんな自分を癒すため」
です。

「そんなに大変な状態になってまで、
よく頑張ってきたね」と
自分を認めてあげるためです。

「大変な状態だから、
治そうとがんばらなくていい。
死ぬのが一番いい」
とか思うためじゃないんですよ。

まあ難しい話はともかく、
「専門用語を使わない」
「別の言い方に置き換える」

をちょっとやってみてください。

できれば中学校2年生でも
理解できるような言い回しに
変更してくださいね。

オーバードーズとか、
「用法用量を守って
正しくお使いにならなかった」
でいいんですよ。
なにがオーバードーズじゃクソッタレ。
オシャレ用語にしてかっこつけんな。

最後につい本音が出てしまいました。
それではごきげんよう、さようなら。

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