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「この問題(失敗)が起きたお陰で、こんな良いことに気づけた」という意識が大事

オリジナル記事掲載日:2020年2月3日

問題や失敗の裏には、
「自分がいかに恵まれているか」
が隠されています。
あとはそれに気づけるか
どうかなんですよね。

* * *

今朝、引っ越してから初めて
「寝坊してお弁当を作れない」
事態が発生しました。

わたしは基本的に
平日まいにち、
パートナーにお弁当を
つくっています。

といっても、
わが家のお弁当スタイルは
「前日の残りものを
温めなおして、詰める」
という簡単なもの。

なのでわたしが目覚めなくとも、
パートナーは前日のおかずや
冷凍ごはんを温めなおして
お弁当に詰め、
事なきを得たようです。

「得たようです」というのは、
わたしが目覚めた時には
すでに彼は出社していたから。

わたしは昔読んだ漫画
「フルーツバスケット」の1巻で

「ある朝、お母さんに
『行ってらっしゃい』を
言えなかった。
そうしたら、その日に
お母さんが
事故で死んでしまった」

というエピソードを読んで以来、
「行ってらっしゃいを
言えなかった朝」

が猛烈に苦手です。

なので今朝もすごく
「あああ…」という気分になり、
すぐパートナーにLINEしました。

返事は
「大丈夫、いつもありがとう」
「疲れが出てるみたいだから、
休み休み仕事をしなされよ」
という内容でした。

なんていい人なんだ……。

この広い世の中には、
彼女や妻が寝坊をして
ブチギレる男性がいるはずです。

「なんで起きられないの」
と責めたり
「前日早く寝ないからでしょ」
と責めたり
「なんでそんなに疲れるほど仕事するの」
と責めたり
「昨日、くたびれたからって
夕方に仮眠とってたじゃん。
何でそれで足りないの?」
と責めたり、
とにかく弁当ひとつ作れないだけで
彼女や妻を責めまくる男性が。

なんなら
「家でずっと仕事してるくせに
なんでそんなに疲れてるの?」と
外で働いている自分の方が
疲れているアピールを
してくる男性もいるでしょう。
むしろ過去にいました。

しかしわたしのパートナーは
今日、自分で弁当を詰めたことで
「彼女はいつもこれを
してくれて、ありがたいなあ」

と思ったのです。

さらに、今日の寝坊だけに注目せず
「今まで時間通りに起きていた日々」
に注目したので、
「いつもなら普通に起きているのに
起きられなかったということは、
よほど疲れがたまっているのだろう」
と思ってくれたのでした。

ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やさしい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

* * *

わたしはこの記事で、
パートナーの惚気を
したいのではありません。

問題や失敗が起きたとき、
その反対側に起こっている
「恵まれ感」に気づけているか?

そこをスルーして、
問題や失敗を起こした自分を
責めるだけで過ごしていないか?
(あるいは、
問題や失敗を起こした相手を
責めるだけで過ごしていないか?)

この記事を読んでくれた方に、
そこんところを
自問してもらいたいのです。

「この問題(失敗)が起きたおかげで、
〇〇があった(〇〇に気づけた)」


というのは、ほぼ必ずあります。

「悪いところにばかり目を向けない」は
心の闇を増殖させないコツとして
非常に大事なことなんですよね。

もし今日何か、
嫌なことや問題が起きたり
失敗をしてしまった人は、
少し思い起こしてみてください。

「そのお陰で浮き彫りになった恵まれ感」
がなかったでしょうか?

しょうもない客の対応をしたおかげで、
同僚や上司のやさしさに気づけたとか。
今までどれだけ良いお客さんに
恵まれていたか気づいたとか。

問題が起きたお陰で、
それを起こさないための画期的な
改善アイデアが急に思い浮かんだとか。

嫌なことのおかげで、
そのあとあった「良いこと」が
今まで以上に
とびきり嬉しく感じた、とか。

「恵まれ感」は、だいたい
意識しないと気づけません。

人間は、自然にしていると
嫌なところばっかりに
目を向けがちな生き物ですから……。

この記事をきっかけに、
「そういえば
あれは嫌だったけど、
そのお陰であのことが
よりいっそう嬉しかった!」

と気づいてもらえたら、
幸いです。

ごきげんよう、さようなら。

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