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仕事を中心に生きていると、創造性(創作する力)を取り戻すのに時間がかかる

よく「子どもの頃は絵や漫画を描いたりしてたけど、大人になったらしなくなった」という話を聞きます。

あれは「仕事」や「お金」の方が生活の上で大事になり、仕事が中心の生活(ワーカホリック)が続けば続くほど“創造性(創作する力)がなくなっていくから”なんですね。

わたしも2ヶ月弱ほど仕事が中心の生活になってしまったので、今必死で回復している最中です。

そう、イラストレーターをしていようが、どんなに漫画を描いていようが、「仕事が中心の生活」が少し続いただけで、創造性はゴリッゴリに削れていくのです。

「仕事が全部終わった! さあ明日から漫画をたくさん描くぞ!」と思ってパッと描けるものではありません。まずは創造性を回復するところから始めなければならないのです。

「漫画を描きたいけど何もネタが思い浮かばない」「せっかくイラストを描く時間を作ったのに、一筆も進まずにYouTubeやTwitterを見てしまった」と言っている人は、「創造性が失われているから」です。

必要なのは「ネタ」や「時間」ではなく、「創造性の回復」です。

2ヶ月弱ワーカホリックの生活を続けてしまったわたしですら、「再び前のように描けるようになるまで」に数日の回復期間を要します。

半年、数年、10年以上ワーカホリックの生活を続けていたら……回復するのに一体どれだけかかるでしょうか?
もちろん、回復に必要な期間は人によって違いますが。

これは断食のあと、普通の食事をするまでに「回復期(回復食)」が必要なのに似ているかもしれません。

「ワーカホリック」というのは、創作に必要なエネルギーを一切食べない……断食と同じ状態です。
ワーカホリックを続けた状態からいきなり大作の漫画を描こうとするのは、断食の後に味噌カツやステーキを食べようとするのと同じことです。
無理でしょ?

創造性の「回復期」に必要な「回復食」は、絵とは関係ない作業であったり、子どもの頃の遊びであったりします。

料理、洗濯、掃除、散歩、ゆっくりココアを飲む、ぬいぐるみを撫でる、子どもの頃好きだったゲームをやる、クレヨンで絵を描く、植物に触れる、思い切り歌う……などなど。

「こんなことをして何の意味があるんだ、創作が上手くなるわけない、ばかばかしい」と思えることほど、創造性を回復させます。

なぜなら、「ばかばかしい」ことができるのは「子ども」だけだから。

他人が思いつかないような「ネタ」や「構図」を思いつくのは、「子ども」にならなければ不可能です。

子どもは仕事中心の生活をしたり、ワーカホリックになったりしません。
だから仕事中毒になり「大人らしく」なると、創造性が削れてなくなっていくんですね。

わたしも2ヶ月弱うっかり「大人らしく」過ごしてしまったので、「子ども」のカンを取り戻さなければなりません。

ひとまず、パートナーが買ってきてくれたプリンを食べ、プレイステーション(初代)ソフト「俺の屍を越えてゆけ」の続きをやろうと思います。
ごきげんよう、さようなら。

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※本日の画像も「みんなのフォトギャラリー」より拝借しました。「子どもらしい」写真を探していたら見つけたのですが、すごくすてきですね。

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