見出し画像

大切な友人の、命日。

今日は友人の命日だ。
昔、誰かが「友人の命日なんか覚えずに、友人の誕生日を覚えるべきだ」と言っていた。
それは私もその通りだと思うのだが、なにしろ母の誕生日の前日に亡くなったので、ついつい覚えてしまう。

さらに言うと、友人の誕生日はうちの小さいおばあちゃんの誕生日と同じなので、誕生日も覚えやすい。
(我が家には不思議な風習があり、曽祖母を大きいおばあちゃん、祖母を小さいおばあちゃんと呼んでいた)

「人生を変えた出会いを3つあげよ」と言われたら、まずこの人との出会いをあげるだろう、という友人だった。

謎が多く、自由で、人にたくさん恨まれていた(らしい)が、私にはおせっかい焼きで、とても親切にしてくれた友人。
私の命を救ったこともある。

一緒にくだらないことを言い合って笑っていた時間より、彼女が亡くなって会えなくなった時間の方が長くなってしまったんじゃないだろうか。
厳密に計算していないのでわからないけど。

若い頃、私が読んだ漫画で「もう一生会えない人なのなら、初めから会わなかった人と何が違うんだろう」というセリフがあり、それを話したら彼女は激怒した。

今の私なら、彼女と同じように激怒するだろう。

もう二度と会えない友人のおかげで、今の私は作られている。
クリエイターとしての私も、カウンセラーとしての私も、根幹は彼女が創った。
突然、煙のように亡くなったにも関わらず。

「私は巴ちゃんの横を吹き抜ける風みたいなものよ」と言っていた。
そんなインパクトの強い風があってたまるか、と笑っていた。

私はこれからも折に触れて彼女の話をするだろう。
彼女の思惑通りに、彼女を「ただの風」にしないように。

どうだ、ざまあみろ。
そのくらいあなたを、私が友人として大好きだったことを、思い知るがいい。

(久々に音声入力で記事を書きました。
やっぱり短くサッパリまとめられていいですね。)

その友人を出している書籍

その書籍についての記事


サポート頂けるとわたしの創作活動や生活費の支えになります。支援が増えると更新頻度が高くなります。