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人物イラストに自信のなかったわたしが人物イラストを描き続けられる理由

オリジナル記事掲載日:2019年12月16日(一部加筆修正しました)

プロのイラストレーターとして
活動を始めて早11年目、
猫イラストやミニキャラに
定評のあるわたくしですが、
最近はふつうの人物イラストを
多めに描いています。

ずっと人物イラストに
自信のなかった私が、
なぜ人物イラスト作品を
展示会に出したり、
SNSに上げるのか?

なぜ人物イラストを
描き続けられるのか?

今日はそんなお話を書いていきます。

* * *

「なぜ人物イラストを
描き続けるのか」
って、まあ一言で言えば
「描くのが好きだから」です。

…それだとここで
記事が終わってしまうので(笑)
自信がなかったのに
なぜ今も描けるのか、
についてお話ししましょう。

多分、さまざまな理由で
「通常頭身の人物イラストを
描きたいけれど描けない」
という方はけっこう
いらっしゃるんじゃないでしょうか。

で、一番多い理由が

「誰かに
『下手なくせに描いてる』と
思われたら嫌だから」

「たくさんの人に評価して
もらえなかったら嫌だから」


という、“他人が中心”の
理由なんじゃないかな〜と思います。

っていうか、人物イラストが
思い通りに描けない頃の
わたしはバリバリそうでした。

じゃあなんで
描けるようになったのかというと、
「絵にイチャモンをつける人は、
その人もまた絵が描きたい人だから」

と思うようになったためです。

* * *

人は基本的に、
自分も叶えられる世界のことしか
あこがれたりうらやましがったり
嫉妬したりしません。


たとえばわたしは
宇宙飛行士のことを
すごいと思うけど、
「あんなに宇宙へ
行けてうらやましい〜」とか
「何回も宇宙へ行って
ずるい!」とか思いません。

別に宇宙飛行士に
なりたくないからです。


でも、かつて宇宙飛行士を
目指してあきらめた人や、
今まさに宇宙飛行士を目指して
頑張っている人は、
色んな複雑な気持ちに
なるでしょう。

それと同じです。

絵を一度も描いたことがない人や、
絵で仕事をしよう・発表しようと
まったく思ったことがない人は、
多くの場合
「絵が描けるだけですごい」
と思っているので、
他人の絵にイチャモンをつけません。

他人の絵にイチャモンをつける人は

・かつて絵を描いていた人
・絵を仕事にしようとして挫折した人
・今も絵を仕事にしようとしている人
・今すでに絵を仕事にしている人
・絵を仕事にする気はないけど
絵を描いてチヤホヤされたい
(されたかった)人


の中にいます。

「自分も叶えられる(はずだった)世界」
の話なので、あこがれたり、
うらやましがったり、
場合によっては
いちいち腹が立つわけです。

* * *

わたしもかつては
「嫉妬する側」
「いちいち腹が立つ側」
の人間でした。

直接悪口を言ったり、
ネットで批判したりは
しませんでしたけど(笑)

「たいして上手くないくせに」とか
「ここのパースがおかしい」とか
心の中でめっちゃ思ってましたね〜。

自分が思うように
創作できないストレスを、
「他人を悪く思うこと」で
発散していたわけです。(根暗!)

で、他人に思うことは
全部ブーメランになって
自分に返ってくる
んですね。

だからわたしは
人物イラストが
描けなくなりました。

何を描いていても
「何だ、そのデッサンは」
「そんな絵で評価して
もらえると思ってんの?」
「上手くないくせに
恥ずかしいと思わない?」
という声が頭の中で鳴り響くから
です。

* * *

そんな自分の曲がった性根を
元に戻すために
色々やってきましたが、
やっぱり一番効果があったのは
書籍「ずっとやりたかった
ことを、やりなさい。」

だと思います。

ちょうど1年前、
この本に出会ったお陰で、
わたしはかなり創造性を
取り戻しました。

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2019年の目標を
「昨年よりもたくさん
人物イラストを描く」

にしていたのですが、
これがかなり叶えられたと
自分では思っています。

いざ人物イラストを描いてみると、
自分の絵にイチャモンを
つける人はまったく
現れませんでした。

時々、「影で何か言われて
いるんじゃないか」という
妄想が頭を駆け巡りますが、

「まあきっと、何か言っているのは
過去のわたしみたいな人だろう」

と考えたら、
怖くも何ともなくなりました。


過去のわたしに思うように、
「本当は思い切り創ったり
表現したりしたいんだろうな。
かわいそうに…つらかろう……」
と思います。

わたしが人物イラストを
描けるようになったのは、
その「発想の転換」ができた
お陰です。

自分の絵に文句を言ってくる
妄想の「敵」を、
すべて「過去のわたし」に
置き換えることができたのです。

だからもしこの記事を
読んでいるあなたが、
「自分の好きな絵を
好きなように描きたい。
でも、何て言われるかと思って
怖くて描けない」
と思っていたなら、

「自分の絵に文句を言ってくる
妄想の敵は過去の自分だ」

思ってみてください。

「架空の敵」は
正体がわからないけど、
「過去の自分」なら
正体がわかるでしょう?

何を考えているのかも、
本当はとても弱いことも。

乗り越えるべきは
他人ではなく「自分自身」です。

ごきげんよう、さようなら。

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