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人を信じられない病の人ほど、他人にだまされるのでご注意

オリジナル記事掲載日:2020年10月20日(アイキャッチは今日書き下ろし)

境界性パーソナリティ障害(BPD)の症状に
「異常なまでに他人を信じられない」
があるなーと思っているのですが、
別に他人を信じられないのって
BPDの人に限らないよな……
と思ったので、今日はこんなタイトルです。

人を信じられない病の人ほど、
他人にだまされやすいし、
いい人を手放すんですよね。

* * *

そもそも何で信じられないかというと、
過去にひどく傷つく出来事があり、
また同じように傷つかないために
「心の盾」として人を信じない・
期待しないっていう話を
過去の記事で書きました。

自分を守るために
「心の盾」を作っているのに、
どうしてだまされるの!?
と思う方もいるでしょう。

傷つきたくないあまりに、
少しでも“不安要素”があると
排除しようとするから
です。

いい人、というか正直な人は
ちゃんと“不安要素”も
最初におおっぴらにします。
なぜかって、正直だから。

ところが“人を信じられない人”は、

「そんな不安要素があるならダメだな……
この人のことを信じられない……
もっとちゃんとした人がいるはず……」

と思って、全くマイナス面のない
完璧な人を探す
のです。

人間というのは不完全な生き物なので、
“全くマイナス面のない人”というのは
真実を隠しているか
嘘をついております。

詐欺師っていいことしか言わないんですよ。

もう少し頭のいい詐欺師は、
正直にデメリットを見せて
(いるように見せかけて)、
「しかし、それを上回る
メリットがあります!」
とアピールします。

「それなら……」って
引っかかっちゃうんですね〜。

* * *

さらに、ここが最大の
落とし穴なのですが、
「人を信じられない人」は
「だまされた自分」を認められません。

一度信じると、
「あの人が嘘を言っているわけない!」
「でもこんないい事があったし!!!」
と、地獄の底まで信じようとします。

しょうもない彼氏にハマって
抜けられなくなる
境界性パーソナリティ障害の彼女
(過去のわたしだよ)は、
こうして生まれる
んですね。

しょうもない彼氏っていうのは
だいたい最初いいところしか
見せません。
だから、
「この人なら大丈夫かも」
「今度こそ幸せになれるかも」
って思わせちゃう。

で、彼女がゾッコンLOVE(死語)に
なった頃に本性を現すんですね。

でももう一度信じたんだから、
彼女としては今更
「だまされた」とか
思いたくないわけです。

あんなに色んな人をふるいにかけて
やっと心から信じられる人、
心から愛せる人に出会えたのに、
今更「ダメでした」とか思いたくない!
 ↓
彼はもともと優しい人だった。
彼が変わってしまったのは、
わたしの態度のせいかもしれない!
 or
いま彼を捨てたら、わたしが
「裏切る」側になってしまう!
過去の彼氏が自分にしたことを、
わたしがしたくない!
彼に私を信じさせてあげたい!
 ↓

地獄


みたいな感じになります。

他人が聞くと
「何でそんな人と付き合ってるの?」
「何でそんな人がいいの?」
と思うような人と、
苦しみながら別れられないのは
そのためです。

* * *

そうならない方法は何か。
「完璧な人」を探さないことですよね。
完璧な人はこの世に存在しないので。

わたしもかつて
「完璧な運命の人」を探して
さまよい歩いてましたけど、
なんか……不幸にしかならなかった
気がします…………。

人間が全て不完全ということは
もちろん自分も不完全なんですけど、
「完璧な運命の人」を
探している人は
「完璧な運命の人」に見合う
「完璧なわたし」を作ろうと
健気に努力しちゃう
んですよね。

で、潰れて死にたくなる、と。

自分が持っている、
多少の不完全さや不安要素を
大目に見てあげる。

さらに、相手が持っている
不完全さや不安要素も
許してあげる。

それを意識するだけで、
変な詐欺師みたいなのには
ひっかからなくなると思います(笑)。

ごきげんよう、さようなら。

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