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パレスチナのおもてなし文化

こんにちは。駐日パレスチナ常駐総代表部です。

日本文化の中には、「おもてなし」の精神があると耳にすることが多いかと思いますが、実はパレスチナ文化の中にも「おもてなし」という考え方が存在することを皆さんはご存じでしょうか?
今回は、「おもてなし」の文化について紹介したいと思います。

パレスチナのおもてなしの精神は、長い年月をかけて形成されました。というのも、パレスチナは、精神的・歴史的・文化的な中心地として機能することで、多様な文明や人々の往来を育んできたからです。

パレスチナのおもてなしの心は、挨拶の表現の中においても現れています。日本語でいう所の「こんにちは」に相当する、昼夜を問わず使える挨拶である「アッサラーム・アライクム」(السَّلَامُ عَلَيْكُمْ)は、直訳で「あなたに平和あれ」という意味を持ちます。

エルサレムの街並み

パレスチナの人々は、裕福ではない人でも、おもてなしの気持ちから外国人の人を家に招き、食事を振舞うことで歓迎しようとします。また、ヘブロンでは、Simat(サイマット)という食事を貧しい人や客人に施す習慣があります。このように、パレスチナ人同士の間にもおもてなしの精神が見られます。エルサレムの旧市街の人々の中には、自宅を留守にして、主に巡礼者である客人に宿泊先の提供を行う人もいました。このような、宿泊受け入れの習慣は、カトリック派やギリシャ正教の修道院などで続けられています。


客人に対して振舞われる料理には、フムスファラフェルタブーラムジャドラムサッハン等があります。

それぞれの料理の説明を加えると、

タブーラは、パセリを使用した中東風に味付けされたサラダ
ファラフェルは、ひよこ豆のコロッケ
ムジャドラは、レンズ豆を混ぜ込んでスパイスとともに炊き込まれたご飯に玉ねぎのソテーを乗せたアラブ料理

のことです。

フムスとムサッハンについては、以前の投稿に詳しい記事がございますので、ぜひご興味のある方は、以下のリンクからご覧ください。


いかがだったでしょうか。以上、パレスチナのおもてなし文化についてでした。パレスチナには、「おもてなし」という点において日本文化の精神との意外な類似性がありましたね。

このように駐日パレスチナ常駐代表部公式noteでは、まだまだ知られていないパレスチナの文化を発信しますので、次回の投稿もお楽しみにしていて下さい!

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