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サークルなどの団体名で、銀行口座を開設する方法

今回はサークルやクラブ活動など、団体名義で銀行口座を欲しいと思っている方向けの記事です。


私自身サークル活動をしている中、金銭の授受が発生した際に個人名(本名)は出したくなくて、団体名の銀行口座があればな~と思っていました。
そんな時、調べてみると意外と簡単に作れると知り、速攻サークル名で口座を開設!


手順自体は難しくないのですが、用意しなければいけないものが結構あったので、これから口座開設される方の参考になればと嬉しいです!

そもそも団体名で銀行口座を作れるのか

現状、ゆうちょ銀行でなら作成可能です。


サークル、クラブ活動などは任意団体となり、“人格なき社団”として口座を開設することになります。

他の銀行、例えば三菱UFJやみずほなどでも開設はできるのですが
「団体名 代表者名」
と、個人名もでてしまいます。


私の口座開設したい理由からすると、それでは意味がない…。
というわけで、ゆうちょ銀行で口座を作りました。


ゆうちょ銀行での口座作成手順


①郵便局へ行く

②窓口で「任意団体の総合口座を開設したい」旨を伝える
 ※希望がある場合は「ゆうちょダイレクト」の登録もお願いする

③必要な書類を提出、口座開設の申込書に記入
④本人確認と口座開設手続き

⑤口座開設


手順自体はシンプルです!


これだけで団体の口座が作れます。

が、必要な書類がいろいろあるので、これから紹介していきます。


ちなみに②に書いたゆうちょダイレクトは、ネット上で振り込みなど口座の管理をしたい場合は登録しておくことをお勧めします。

口座開設後に自分自身でも登録できるのですが、意外と手間がかかるので、ここで一緒にやってもらった方が時短になると思います。


口座開設に必要なもの

①団体の運営規約、会員名簿
どんな団体でどんな活動をしているのか。
また団体に所属しているメンバーの確認書類です。

②活動実績もしくは活動予定表
実際に活動をしているとわかるものが必要です。
まだ実績がない場合は今後の予定でもよいと、窓口の方に教えていただきました。

③代表者の身分証明書、銀行印
銀行印は代表者のものでいいようです。
身分証明書は運転免許証やパスポート、マイナンバーなど公的証明書ですね。

団体の運営規約の作り方

私が実際に使った書類の雛形です。

各項目をそれぞれ変更していただければ、そのまま使用できるかと思います。

・変更箇所はで囲っています。
・注意事項はで囲っています。


————————


○○○○※団体名※ 運営規約

第1条(目的)
この団体は、ウェブサイトの運営、CD等の制作活動を行い、それらの販売を目的とする。
★団体の活動内容によって書き換え
てください★

第2条(名称)

この団体の名称を以下のとおりとする。

○○○○※団体名を記入
※
★個人名を団体の名称にはできません★
★既存の法人や団体と誤認しやすい名称は、はじかれることがあるようです
★

第3条(設立日)

この団体の設立日を以下のとおりとする。

平成or令和○○年○○月○○日
 ※その名の通り団体の設立日です※

第4条(所在地)

この団体を次の所在地に置く。

〒○○○-○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
※拠点となる場所がない場合は、代表者の住所※


第5条(構成員)

この団体はの構成員は、第1条に係わる関係者をもって組織する。


第6条(役員)

この団体に以下の役員を置く。 ※団体メンバーの氏名を記入
※
代 表 1名 ○○○○○

副代表 1名 ○○○○○

会 計 1名 ○○○○○

★多数決原理が行われていることが確認できないといけないようで、3名以上必要らしいです★


第7条(代表)

代表は団体を代表し、円滑な運営に努める。副代表は代表を補佐し、代表が欠員のときは代表の職務を遂行する。


第8条(運営)

この団体は、第1条の目的を達成するために、必要な活動を行う。団体は諸問題が発生した場合は、随時会議を開催して審議を行い、その議事は出席者の過半数の同意をもって決定する。


第9条(設立年月日)

この団体は、平成or令和○○年○○月○○をもって設立とする。
※団体の設立日※

第10条(規約改正)

この団体の運営に規約改正が必要な場合は、会員の話し合いにより定める。


附則
1.団体の役員は次の会員とする。 ※第6条に記載したメンバーの住所と氏名を記入
※
代 表 〒○○○-○○○○
○○○○○○○○○○○○○○ ○○○○○

副代表〒○○○-○○○○
○○○○○○○○○○○○○○ ○○○○○

会計〒○○○-○○○○
○○○○○○○○○○○○○○ ○○○○○


2.この規約は、○○○○○※団体名※設立日である平成or令和○○年○○月○○日※第3条と同じ日※より施行する。

この規約の記載内容について、事実と相違ないことを証明します。

平成or令和○○年○○月○○日 ※届出日を記入
※
○○○○○○○○○ ※代表者の住所
※
○○○○ ※団体名※ 
代表者 印

★氏名は手書き、印鑑は代表者のものです★


————————


注意点

・「人格なき社団」名義の口座には必ず代表者の設定が必要です

・「案」となっている規約は受付できないそうです

(ネットを検索すると、Wordで作られたテンプレートを配布してくださっている方もいらっしゃいます!)

団体会員名簿の作り方

誰がその団体に所属しているのかを示す資料で
・氏名

・役職

・住所

・電話番号

を記入し、一覧の表にしていれば大丈夫でした。

ちなみに規約でも書きましたが、多数決原理が行われていることが確認できないといけないようで、会員は3名以上必要なようです。


活動実績もしくは活動予定表

団体の活動実績をまとめた書類が必要で、私が持参したのは制作したボイスドラマCD、イベントに出展した際に作ったサークルのチラシと、活動内容をまとめた書類でした。


ただ、制作したCD、サークルのチラシではダメと言われてしまいました!

な、なぜ…?
それは“これがいつ発行されたものかわかるか”という点とのこと。


この団体の活動実績か確かめるため、規約の設立年月日と照らし合わせるので、CDだろうがチラシだろうが明確にいつ発行か確認できる記載がなければ、NGとのことです。

あんなアニメキャラが描かれたCDやチラシを、郵便局の窓口で広げて小っ恥ずかしい思いしたのに…。


ただ、活動内容をまとめた書類があったので、その時はクリアできました(涙)
 


活動内容は大体こんな感じで記載していました↓

○○○○※団体名※ 活動内容

○○○○年○○月○○日  本団体設立

○○○○年○○月○○日  WEBサイト公開

○○○○年○○月○○日  CD「○○○○」「○○○○」作成

○○○○年○○月○○日  イベント「○○○○」サークル参加、上記CD販売

○○○○年○○月○○日  イベント「○○○○」サークル参加、上記CD販売


実績がない団体は、今後の活動予定表を上記のように作成して持っていくのでもいいようです。

これらの必要書類を作成し窓口に行って、私は1時間ほどで口座を作ることができました。

私が行った郵便局は、あまり団体口座を作りに来る人がいないらしく、担当してくれた方が四苦八苦しながら色々確認してくれました。

たまにしかやらない仕事って手順とか忘れちゃいますよね(笑)


これから口座開設を考えている方の参考になれば嬉しいですが、ルールの改正など起きる可能性もあるので、申し込む前に一度郵便局へ必要書類などを問い合わせたほうが確実だと思います。


私は運営規約がよく分からなくて、1度窓口で相談し「規約の確認事項」という書類のコピーをいただき、それを元に作成しました。

実際は活動実績のところで躓きかけましたが…。
 


誰かの一助になれば嬉しいです。
ここまで閲覧いただき、ありがとうございました!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! いただいたサポートは音声作品の制作費にしていこうと思います☆