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学習塾の選び方

「塾歴社会」とは言い得て妙である。が、今さらそれに気づいても遅いな、とも思う。

小学6年生の卒業前に、電車で1時間かけ、SAPIXの前身であった塾の入学願書を取りに行ったことがある。そして父の前で土下座して「僕をこの塾に入れてください!」と頼んだ。

そう、当時からすでに、塾歴社会だったのだ。良い塾に入らなければ、決して良い学校には受からない。子供であった私ですら知っていたことである。


現在はSAPIXと鉄緑会がトップを走っており、難関国公立・私立校に多数の合格者を出している。

では、自分の子供は、それらのトップ校に入学させればいいのか?

それは間違いである。どこに入学させるかを決める前に、塾の内情を知らなければならない。以下、①集団型学習塾②家庭教師③個別指導型学習塾の3つについて、それぞれ説明したい。


①集団型学習塾

1人の講師が大勢の生徒の前で講義する形の塾である。SAPIXや日能研、早稲田アカデミーなど、大手塾は大半がこれである。

結論から先に言うと、この一言に尽きる。

「その塾のトップクラスに入れる学力が無ければ、入学してはいけない」

進学塾の合格者が貼りだされているが、良く見てみると同じ名前が並んでいるのが分かる。そう、トップクラスの生徒が複数の有名校に合格していて、それが合格実績となっているのだ。


さて、ここで、大手塾を経営する側になって考えてみよう。

塾講師にも能力の差がある。有名進学塾だとしても、優秀な講師ばかりではない。あなたなら、彼らをどう振り分けるだろうか。

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