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かこがわ学講座⑦ かこがわ「うまいもん」紀行

2022年10月22日(土)10:00~
テーマ かこがわ「うまいもん」紀行
コーチ 辰巳 公哉さん

・かつめし

「かつめし」は戦後まもなく、ベルデモールにある「いろは食堂」で誕生した。オフィシャルの誕生秘話はカジュアルにお箸で洋食を食べられるように当時のシェフが開発したとなっている。溝ノ口にある「いろは食堂」が同じ味を引き継いでいる。加古川市では100店舗くらい提供されており、これだけの規模で展開している地元グルメは全国的にも少ない。バリエーションも豊富で基本はビフカツであるが、トンカツやエビカツなどがある。
かつめしが盛り上がったのは何回かあり、1999年に設立された「東播磨かつめし連盟」が最初のピーク。ネット環境がまだまだ整備されていない時代に自分たちでホームページを作って活動しているのは特筆に値。積極的な活動をしていたが、代表のデイブ赤松さんの仕事が忙しくなったため、活動は休止。いまも、アーカイブとしてHPが残っている。

その後、加古川市観光協会が地元を盛り上げる料理として「かつめし」を取り上げる、地元のお店とタイアップしながら進めて行った結果、地元グルメとして普及していったのが第2期。最後にB1グランプリでご当地グルメが盛り上がり、「かつめし」もH23年から参加するようになった。

・ギュッとメシ&おくるみおやつ

その他の地元グルメ料理として「ギュッとメシ」や「おくるみおやつ」がある。「ギュッとメシ」は牛肉のまち加古川をPRするために開発された料理。また、おくるみおやつは地元食材を包んだ持ち帰れるスイーツとして開発された。

・加古川パスタ

加古川グルメとして食材に着目すると「加古川パスタ」がある。本来、パスタ用の小麦であるデュラム種は日本で栽培することは不可能であったにも関わらず、加古川の八幡営農が商用ベースに栽培できるまで開発を進めていった。八幡に住んでいたオーマイパスタの工場長が取り組みに参加して「加古川パスタ」が出来上がった。当初は品質や収穫量を安定させるのに苦労したが、現在は安定している。ウクライナの小麦問題から加古川パスタに注目が集まっている。

・加古川和牛

加古川では神戸肉となる牛の飼育をしている。その中で、神戸肉ほどの品質保証は出来ないものの高品質な肉として「加古川和牛」がある。流通推進協議会が20年前に出来たくらいの新しいブランド肉。県立農業高校も加古川和牛を育てている。

・高松味噌

辰巳さん一押しの食材として「高松味噌」がある。市販の味噌の3倍くらい高いが、一度使うと戻れなくなるくらい優しい味となっている。米、大豆、塩は全て兵庫県さんを使用しており、副産物は一切使っていない。また、高松味噌さんは麹菌を販売しており、持ち帰って自宅で味噌をつく人や食材を持ち込んで味噌を作ってもらう人がいる。

・盛典

「盛典」高松味噌さんの近くに岡田本家という酒蔵がある。加古川市内に残る唯一の酒蔵となっている。現在は酒造りとあわせて酒蔵を使ったイベントなども開催している。

・恵幸川鍋

「恵幸川鍋」は加古川市職員有志が考案したご当地鍋。始まりは暮らしにエコな活動をすすめようというコトでゆるキャラをつくった。その後、ウォームシェア、地産地消が促進される取り組みとして、高松味噌と盛典の酒粕を使った鍋を恵幸川鍋として考案。現在はNPO法人を設立して啓発活動に取り組む。


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