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23.01.16 つくったら育てよう

おはようございます。
今日は『つくったら育てよう』について書いてみようと思います。

1.土地区画整理事業のしくみ

僕は社会人になってから約20年間、土地区画整理事業という市街地開発事業に携わってきました。

みなさんは土地区画整理事業をご存知でしょうか?
日本の都市の1/3をつくってきた事業で、都市計画の母と言われる事業です。高度経済成長以降の都市の膨張によってまちは郊外に広がって行きましたが、その時、良好な都市環境を計画的につくるため土地区画整理事業が全国で盛んにおこなわれてました。

作れば使われてきた土地区画整理事業ですが、近年は新しく土地を生み出しても使ってくれる人が減ってきたため、全国で土地区画整理事業を行う地域は無くなってきました。

土地区画整理事業は『都市空間をつくる』事業ですが、モノは何のために「作る」のかというと「使う」ためであることに異論をはさむ人はいないと思います。

土地区画整理事業が全国で多く行われていたのは、人口が増え、世帯が増えた結果、「住む・暮らす」の需要が高まり、都市というプロダクトを早く、数多く供給する必要があったからだと思います。

2.つくったら終わり

僕が土地区画整理事業で一番問題だなと思うのは、まちを育てる仕組みが装備されていないことです。

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