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【私の体験記⑥】睡眠薬・抗不安薬の離脱症状を知っていますか?気がつけば混沌の世界にいた【減薬・断薬】

※はじめに お読みください※

この記事は、あくまで一個人の体験談記です。
医療関係者による監修は入っておりません。

私のマガジン(ストレスで病気になった)に、初めてメンタルクリニックに かかった経緯や症状、経過をまとめています。前提として、ストレスにより出る症状、症状が出る順番や進行の仕方、速度は、人により様々であり、誰一人として同じ経過をたどらないことを、ご理解ください。

上記マガジンの記事④で少し触れた「処方薬を減らしたいと主治医に相談。指示どおりに減らすと体が恐ろしい事態に」が、今回の体験談シリーズの話になります。

センシティブな内容だと思いますので、読むことで不安な気持ちになりそうであれば、ブラウザバックしてくださいませ。
読み手の皆さまには、読まない自由があります。

お読みいただく際は、ぜひ、冷静に読んでいただけますと幸いです。

***

私は「ベンゾジアゼピン系薬」を医師に処方され、その処方量どおりに2年間常用していました。

そして、医師の指示どおりに減薬・断薬をしました。

その後に体験した(現在も体験している)「離脱症状」について、まだ一般的にはあまり知られていないのではないか?と思い、当事者として体験を伝えたいと考えました。

正直なところ、ネット上にあげることについては、ずっと躊躇していました。私の体験している事は、とてもセンシティブだと思うからです。

しかし、この辛い体験は、他の方にはして欲しくないという想い、願いが私にはあります。

なので、私は勇気を出して、現時点までの体験をネット上にアップすることにしました。

私はベンゾジアゼピンを知らない人間でした。自分で離脱症状を体験して、勉強して初めて知ったことが沢山ありました。
それをシェアできればと思います。

冒頭にも書きましたが、あくまでも一個人の体験談です。「私の身にこんなことが起こりました」という情報にすぎず、医学的・薬学的なアドバイスをするものではありません。この点は、あらかじめご理解ください。

【重要なお願い】
1.
薬の自己判断での急な減薬・一気断薬は危険です。まずは主治医にご相談ください。
2.私は医療者ではありません。ですので、私は医学的な質問にお答えすることはできません。
3.この記事で得た情報からいかなるトラブルが発生しても、私は一切責任を持ちません。
4.この記事は投薬治療や精神科・心療内科での医療行為を全て否定するものではありません。

***

⑤(https://note.com/pajamas_de_alive/n/n49574f208248)のつづきです。

11.自分の離脱症状と回復のパターンを冷静に分析する

新しいクリニックの主治医と”よくよく”相談し、”私が決めた”減薬手順は、
①ブロマゼパムをジアゼパムへ徐々に置換する
②ジアゼパム単剤に完全置換後、時間をかけてジアゼパムを減薬する
という方法でした。これは、アシュトンマニュアルを参考にしての【作用時間の長い薬に置換する、力価を低くする、単剤にする、漸減】の組み合わせになると私は思います。

ジアゼパムへの置換が私の体にとって上手くいくかは分からないけど、まずはやってみました。”私が決めた”ことなので。

ブロマゼパム錠をピルカッターで4分の1等にカットして、時間をかけて少しずつ力価が同等分のジアゼパムに置換していきました。

置換作業は、人体実験でした。
置換した日付、薬の量(調整手順)、出た不快な症状、症状が回復した日付を観察して記録しておき、次の置換時と比較することにしました。

私の場合ですが、例えば症状のひとつに倦怠感がありました。ブロマゼパムを少し減薬してその分をジアゼパムに置換すると、約半日後にだんだん体が重たくなってきて、頭がボーっとしてきました。そして約3日間は倦怠感で椅子に座り続けることができなかったので、大体横になって過ごしていました。4日くらい経つと倦怠感が抜けてきて、動けるようになりました。

これが置換するたびに続いたので、ブロマゼパムに対する私の離脱症状と回復のパターンだろうと推測しました。ただし、もちろん、この限りではありません。他の症状もありましたし、強弱など違いが色々ありました。が、「ざっくりとそういう傾向かな? 」と思って、不安な気持ちに振り回されすぎないよう気をつけていました。

ある日、置換先のジアゼパムの方を飲み忘れてしまったことがありました。その時は、手足の熱さ、しびれ、痛み、上半身の火照りと発汗、動悸が出ました。手足の痛みは、体の中の繊維がグイグイ引っ張られている感じでした。結構痛かったです。(「つる」痛みとは違います。)
ジアゼパムの血中濃度を安定させると、手足の熱さとしびれは2週間くらいかけて治まっていきました。

ブロマゼパムとジアゼパムで、離脱症状に違いがあるのかは私には分かりません。ただ、自分に起こったことは事実として記録して、我慢できる程度の症状なら変に気にしすぎないよう心がけました。「そんなこともあるんだな、離脱症状は本当に魔訶不思議だな」と思っていました。不安がストレスにならないように。

そして、主治医には逐一、状況を報告しました。

12.減薬は焦らない、柔軟に、どっしり構える

私は、置換をするときは「体調が安定している=離脱症状がない、または、ほんの少しあるが気にならない。置換をする気持ちに不安がないとき」を原則に決めました。
そして、決して無理をしないことを心がけました。無理をする=ストレスなので、私にとって置換作業の天敵になってしまうと考えたからです。

まだ体がちょっと辛いな、次のステップに対して恐怖感や不安感があるなと思えば「今は置換せず、現状維持します」と、主治医にしっかり伝えました。症状の辛さ、置換への恐怖感、不安感がおさまって気持ちが落ち着いたなと自分が納得したら「置換します」と宣言して、次のステップに移りました。

また、不安感以外の理由で、置換せず現状維持を選んでいた時がありました。具体的に挙げると、先の予定でどうしても外出しなければならない日の前(動けなくなると困る)や、生理周期・排卵日前後です(離脱症状関係なく、どうしたって体調不良になるのが女の体なのです。)
そうすると、計画的に絶対●週間毎みたいに置換するのは無理でした。

置換ステップの初日は「何か症状が出たら、こう対処すればいいだろう」と、主治医と話し合って自分で納得した対処方法を用意しているので「何かあったら、その時はその時で柔軟に対処すればいいや」と割り切って実行していました。不安になりすぎないようにするためです。
(とは言っても、置換初日はやっぱり少し不安でしたから、寝つきが悪くなりました。翌日からは気にならなくなり、普段通りに入眠できました。)

そして、同居する家族には事前に「今日から薬の量が変わるから、しばらく私の身に何が起こるか分からないので、その時はよろしく」と説明して、サポートをお願いしていました。サポートがあると思えると、安心できるからです。

家族には日ごろから、私が飲んでいるベンゾジアゼピンが、脳・体にどういった作用を起こしているのか、離脱症状がどういった感じなのかを、何度も説明するようにしています。

減薬は急ぎ過ぎないこと。
年単位かかるもんだと思って、どっしり構えよう。急がば回れ精神だと決めました。

とは言っても、ベンゾジアゼピンの常用量離脱(服薬量の変化がないのに長期服用により薬が効かなくなって、離脱症状が出る)のことを考えると、早く止めた方が良いんじゃないかと急に不安になる時は、たまにはあります... (こういう時は、心身が疲れているのかな? と思います。)

しかし、私は初めて体験した急な減薬・断薬時の強い離脱症状のトラウマがあるので「減薬は自分の体とよく相談しながら【柔軟に】やっていく方が良い」と思っています。


(⑦https://note.com/pajamas_de_alive/n/n2790922d79edへつづく)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。