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【私の体験記③】睡眠薬・抗不安薬の離脱症状を知っていますか?気がつけば混沌の世界にいた【減薬・断薬】

※はじめに お読みください※

この記事は、あくまで一個人の体験談記です。
医療関係者による監修は入っておりません。

私のマガジン(ストレスで病気になった)に、初めてメンタルクリニックに かかった経緯や症状、経過をまとめています。前提として、ストレスにより出る症状、症状が出る順番や進行の仕方、速度は、人により様々であり、誰一人として同じ経過をたどらないことを、ご理解ください。

上記マガジンの記事④で少し触れた「処方薬を減らしたいと主治医に相談。指示どおりに減らすと体が恐ろしい事態に」が、今回の体験談シリーズの話になります。

センシティブな内容だと思いますので、読むことで不安な気持ちになりそうであれば、ブラウザバックしてくださいませ。
読み手の皆さまには、読まない自由があります。

お読みいただく際は、ぜひ、冷静に読んでいただけますと幸いです。

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私は「ベンゾジアゼピン系薬」を医師に処方され、その処方量どおりに2年間常用していました。

そして、医師の指示どおりに減薬・断薬をしました。

その後に体験した(現在も体験している)「離脱症状」について、まだ一般的にはあまり知られていないのではないか? と思い、当事者として体験を伝えたいと考えました。

正直なところ、ネット上にあげることについては、ずっと躊躇していました。私の体験している事は、とてもセンシティブだと思うからです。

しかし、この辛い体験は、他の方にはして欲しくないという想い、願いが私にはあります。

なので、私は勇気を出して、現時点までの体験をネット上にアップすることにしました。

私はベンゾジアゼピンを知らない人間でした。自分で離脱症状を体験して、勉強して初めて知ったことが沢山ありました。
それをシェアできればと思います。

冒頭にも書きましたが、あくまでも一個人の体験談です。「私の身にこんなことが起こりました」という情報にすぎず、医学的・薬学的なアドバイスをするものではありません。この点は、あらかじめご理解ください。

【重要なお願い】
1.薬の自己判断での急な減薬・一気断薬は危険です。まずは主治医にご相談ください。
2.私は医療者ではありません。ですので、私は医学的な質問にお答えすることはできません。
3.この記事で得た情報からいかなるトラブルが発生しても、私は一切責任を持ちません。
4.この記事は投薬治療や精神科・心療内科での医療行為を全て否定するものではありません。

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②(https://note.com/pajamas_de_alive/n/n610456d2e846)のつづきです。

5.ベンゾジアゼピンを減らしていきたいと思った

急減・断薬した私の体に起こった恐ろしい出来事と、アシュトンマニュアルの情報とを併せて、私が考えて考えて考えて出した結論は「ベンゾジアゼピンは、何年かかってでも止める」でした。

私にとってベンゾジアゼピンは、2年前に救急搬送された時点では、命を助けてくれた薬だったことは間違いありません。あの状態の私にベンゾジアゼピンが処方されたこと自体は、否定しません。

しかし、”2年間ベンゾジアゼピンを常用する必要性はあったのだろうか”と疑問が湧きました。離脱症状の情報提供も無いままに『お薬は、いつも通りで良いですか?』「はい」って やりとりを繰り返し続けていました。

ベンゾジアゼピンは対症療法でしかないこと、長期服用したところで良いことがなさそうなこと、もし災害や緊急手術等でベンゾジアゼピンを急に止めざるを得ない状況になったとき、またあの恐ろしい離脱症状を経験する可能性があること。

そして何より、この不快な症状が私の日常生活に支障をきたしているという事実。食べること、歩くこと、寝ること、その全てには苦痛が伴っていました。

以上のことから、私はベンゾジアゼピンを徐々に減薬していき、どれだけ長い時間がかかっても、常用服薬から卒業すると決めました。

6.辛い離脱症状を和らげたくて新たな薬を試すたびに、体調が悪くなった

メンタルクリニックに通うようになる以前、体調不良になった体を漢方薬で整えようとしていました。
実際のところ漢方では劇的に症状がピタッと治ることはなかったのですが、症状が穏やかになって過ごしやすくなったと個人的には体感していました。

ベンゾジアゼピンを飲むようになってから漢方はいっさい飲んでいなかったので、もしかしたら今後減薬するにあたり、辛い離脱症状を和らげるのに漢方が役立ってくれるかもしれないと思い、漢方専門の病院へ行きました。

ところが、処方された漢方薬を飲むと、弱くなりつつあった めまい、ふらつき、吐き気、食欲不振等の症状が、何故か ぶり返してしまいました。

もしかしたら漢方薬の副作用なのかもしれないと思い、服薬を自己判断で止めました。すると症状は徐々に弱くなりましたが、会社を1週間ほど休んでしまいました。

症状が弱くなってから、再度漢方病院へ行きました。
たまたまこの漢方薬が合わなかっただけかもと、医師は別の漢方薬を処方しましたが、やはり症状がぶり返して... 服薬はすぐに止めましたが、今度は2週間会社を休みました。

めまいと吐き気の症状が治まらなかったため、近くの総合病院へ駆け込み、内科でめまいと吐き気止めの薬をもらいました。すると今度は、舌が震えて口から勝手に出てくるという、珍妙な症状が出ました。(ジスキネジア?)

これは確実に副作用だと思い、服薬を自己判断で止めました。すると、舌の震えは止まりました。

常用しているベンゾジアゼピンと胃薬の他に「別の新しい薬を試すと、不快な症状が ぶり返す」という変な状態が繰り返し起こりました。
まるで振り子のように症状が行ったり来たりするのです。

離脱症状は、その時々によって出るものと出ないものがありました。
また、その強さも毎回違っていました。

離脱症状と思われる症状 ※あくまで主観です。この中には副作用や原疾患もあるかもしれませんが、私には区別がつきません汗▼
・めまい、ふらつき、立ちくらみ(乗り物酔いをするようになった)
・食欲不振、お腹が空く感覚がない
・胃痛、胃の膨張感
・体を横にしたときに、背中の胃のあたりがピクピク痙攣する
・ご飯の味に敏感になっている、美味しくない
・ご飯を飲み込む力が落ちている
・のどの違和感(何か常に引っかかっている感じ、ヒステリー球)
・肩首腕の筋肉が緊張してガチガチ
・体が重い、倦怠感
・下半身の脱力(足に力が入らない)
・動悸
・頻繁に耳鳴り
・匂いに敏感(匂いで気持ち悪くなる)
・音がうるさい(耳栓が必要)
・光(日光、蛍光灯、PC・スマホ)で目が痛い
・目が霞む
・文字がゆがんで見える
・集中力の低下、頭にモヤがかかったようにボーッとする(ブレインフォグ)
・口から言葉が出てこない
・記憶力の低下(覚えられない)
・起床に時間がかかる(私は元々、目が開いたらすぐに上体を起こせるタイプでしたが、1時間くらい起きれなくなりました)
・頭痛
・手のひら、足の裏の発汗(しかし、手足は冷えている)
・手先がしびれる
・局部的に熱くなる箇所がある、局所的な蕁麻疹
・口が渇く
・全身が急にほてる
・頻尿
・便秘または下痢
・脈が飛ぶ感覚
・空気が薄い感じがする、息苦しい
・入眠時に息が止まるような感覚がして、飛び起きる
・入眠時に突然の大きな音(バゴーン!って何かが爆発するような感じ)に驚いて飛び起きる
・焦り、不安、抑うつ、イライラ、突然の怒り(怒りのコントロールができない)
・落ち着かず、足踏みが止まらなかったり、部屋の中やアパートの通路をウロウロしてしまう(アカシジア)

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症状が我慢できる程度に弱まっている間は会社に出社していました。
しかし、出社自体でエネルギーを消耗する上に、強くなったり弱くなったりを繰り返す苦しい症状たちとの戦い。

私の体力と気力は、日を追うごとに、どんどん削られていきました。

しまいには歩くのもままならなくなり、杖を使うようになりました。
船の上にいるような、前後左右にフラフラとした めまいが常に出続けているようになりました。(もしかしたら、めまいは離脱症状じゃなくて副作用なのかもしれませんが、私にはその区別がつきませんでした... )

足元を確かめながら、ゆっくりゆっくり移動していました。
外出時はガードレールの無い歩道や駅のホーム、階段が恐怖でした。
家の中は、お風呂が一番怖かったです。


~余談~

漢方医はベンゾジアゼピンの離脱症状について知っていました。
『アレは離脱症状が出るんだよね。でも、出ない人は全く出ないんだよ、不思議なんだけど』
知っていて当然のような言い方でした。
しかし、私の主治医は精神科医であるのにも関わらず、なぜ離脱症状の存在を否定したのでしょうか。今でも不思議で仕方ありません。


(④https://note.com/pajamas_de_alive/n/n015c9c311c89につづく)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。