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【Craft】他人の知識で自分用の本を作る

本は一回読んでもほとんど忘れる

短期記憶の上限は、情報の塊としてたった3〜5個まで。
これは、マジカルナンバーという定着しやすい数として応用されてます。
電脳チップを脳に埋め込む時代がくるまでは、一気に情報を浴びても人は忘れるのです。


いいんだ忘れても。Craftがある。


実用書は、特定のシチュエーションで、読後の気づきを行動に反映させるために読むもの。
ここぞという時、その気づきを自然と引き出すために、一読で済むならあなたはAI。


「だけど、過去の本から、あの一節を探して読み返すのはめんどうだ。」

「そもそも、その本がどこにあるかも本当にあったかも覚えてない。」

「はい、Craft〜」

というわけで、記憶の散った未来の自分に、再読用の本を作ることで、

  1. まとめることで整理する

  2. 見返すことで定着する

という一挙両得ノートアプリを紹介させてください!


Craftっどんなアプリ

見返すノート作りに最も重要なのは見た目

人もノートも視覚情報が1番大事ってメラビアンも言ってました。

Craftは、他のテキストノートアプリと比較して、
操作が直感的で、画像の自動配置も綺麗。

なぜ、綺麗さを推すかというと、新しい情報に触れたとき、脳は文字より画像の方が早く処理でき、視覚情報の方が記憶しやすいから。

これを画像優位性効果といいます。

言葉だけの伝達では72時間後、そのうち10%しか記憶に残らないのに、これに絵を加えたとたん、65%が記憶に残るという。
視覚で楽しめるノートのがコスパがいいのです。


このように、リンクのレイアウトも3種から選べてグリッド表示が綺麗です。
見た目が良いとまた見たくなります。


ブロックという概念が便利

Craftでは、ノート内の要素を「ブロック」という単位で扱います。

ブロックは複数選択し、まとめて移動したり、レイアウト処理することが可能。

この項目は後ほど分けて解説します。


スプリットビュー対応

iPadでは、画面を分割して複数アプリを立ち上げる、スプリットビューという機能があります。
再読本編集の際、自分がスプリットビューを使うのは以下の3つのシーンです。

① vs kindle

本を開きながらテキストをコピペすることで、入力の手間を省き、腱鞘炎から手を守ります。

ちなみに、kindleにはコピー制限がありますが、このコピー制限を無視する裏技は、別記事で紹介します。

② vs Webサイト

urlをドラックドロップすることで、Craftのページにリンクを置けます。また、画像やテキストの引用にも重宝。
周辺知識をまとめる時に発動しよう。

③ vs Craft

Craftを立ち上げながら、別のCraftページを編集できます。
これは、複数のページをまたいで作業する時に便利。
また、ブロックのノート間の移動にドラックドロップが使えるのも強み。



【再読本の編集向け】Craftの基礎

一般的な使い方は、別記事をあげます。
今回は、再読本の作成に欠かせない機能に限ってお話します。

ブロック単位で移動できる

先ほど紹介したように、Craftでは、ノート内のテキスト、画像、リンクなど全ての要素をブロックとして扱います。

iPhoneやiPadでは、ブロックを左にスワイプで「選択」。選択中に下にスワイプしていくと、下のブロックまで次々に選択できます。

長押しして複数ブロックを島として動かせるので、途中でノートの構成や順番を変えたい時には選択してドラックドロップしましょう。

ちなみに、一連の情報を学習するとき、最初と最後の項目が最も記憶に残りやすいです。
これは、系列位置効果といって、ようはまとめる順番は大事〜ということです。
なので、定着したら中段に移動させてもいいかもです。


捨てきれなかった引用を隠せる

再読本は、基本的に断捨離の考え方で作ろう。
あれもこれもと詰め込みすぎて重たくなっては、見返すモチベーションも下がりますよね。

そこで、どうしても捨てきれないが、重要でない内容を隠す方法を2つ紹介します。
刺さる内容は人それぞれ。興味が出たときだけ読みましょう。

①トグル付きリスト

タップすると展開されます。

②ノートインノート

Craftでは、ページの中にページを量産することができます。本筋から脱線した興味深い内容や、大きなコラムをまとめる際にも使えます。



まとめる際の注意点

ここまで、Craftの機能を利用した再読本の作り方を紹介させてもらいました。これで、これまでの読書より、内容の整理と定着は3倍捗るでしょう。

しかし、Craftを使っていても、生活で役立てるという目的から逸れては、いくら頑張っても時間と労力の浪費になってしまいます。

最後に、この方法でまとめる際の、陥りがちな注意点を2つだけお話します。


①他人の言葉では身につかない

Craftの使い方で、kindleコピペを紹介した矢先に手のひら返しすいません。

しかし、他人の知識を大量にコピペでメモっても、ただ読むだけより効果が低いのは、授業中に周りを見ていたみなさんならうすうす気づいてるはず。

重要なのは、「自分なりに理解し、自分の言葉で再構成すること」。これには、2つメリットがあります。

  • 「わかったつもり」を防げる

他人の知識を、理解したと思って人に説明してみると、想定してないポイントで詰まることがあります。

そこが、自分の言葉にする過程で、やっと見えてくる理解の抜け落ち。

説明できないと言うことは、わかっていないと同義です。

他人の言葉は他人の理解様式を経た外観です。
一度分解して、はじめて結論へのプロセスを辿れます。

この工程は、多読する方ほどめんどくさがると思いますが、実感値として、読む2倍の時間をかけてもお釣りがくるレベル。

  • 定着度が上がる  

完成された他人の文章と違い、自分の言葉は表現するまでの思考プロセスもセットで記憶されます。

盤面を完全に記憶したチェス名人でも、前後の流れのない個別の事象(ランダムに置かれたコマ)は、暗記しづらいらしい。

再読本にも最低限、後から読んで意味がわかるように、自分なりのロジックをセットで残すと、より定着しやすくなります。


②内容を詰め込みすぎない

一冊の本を通して、作者が本を作る上では大事だった内容でも、あなたにとっては大部分がノイズです。

本はそのジャンルの理解度にバラツキがある大衆に、より一律に伝わるよう文章や流れが工夫されているので、それもそのはず。

あれもこれもと詰め込んで、もはや、まとめるためにまとめる作業は、一生眺めることなく地層に埋まる化石を作るようなもの。

しかし、本当に必要な部分を見分けるのは、意外とむずかしいですよね。

ノイズの見分けに困ったら、感情が動くかを1つの指標にしてみるといいと思います。

例えばみなさん、

  • 「学生時代の、憧れの先輩の要素」

  • 「学生時代に習った、数学の公式」

を、それぞれ3つ思い出してみてください。  

同じ学生時代の記憶なのに、先輩の特徴の方が思い出しやすかったのではないでしょうか。(数学に熱中してなければ…)

尊敬する要素も、数学もどちらも有益かもしれませんが、脳は、「感情」が含まれるエピソードを大切なものと認識し、長期記憶として保存します。 

極論、大人になってまで、ワクワクしないものを無理して学ぶ必要はないと思ってます。 

感情が動くかどうかを、ノイズを見分ける1つのフィルターにしてみましょう。

どうしても、興味ないのに学習すべきことは、意図的に感情とリンクさせて、記録を付け足すことで、多少強固な記憶を意図的に作り出すこともできます。  

いつか使えるかもしれない知識を拾う姿勢から、断捨離をするように読み方をシフトすれば、読み終える頃には、きっとあなたにとって大切な内容がコンパクトに詰まった本が完成してると思います。

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