見出し画像

ネガティブを燃料にして生きてきた中年女

生きる楽しみとか生きがいがなく、ただ食べ働き寝るという毎日を過ごしており、たまに死んでいるか生きているかわからなくなる程の私の生き様。

以前は唯一テレビが楽しみ!テレビが友達!テレビがあれば寂しくない!と小さい頃から生粋のテレビっ子でした。しかしここ数年、テレビを見ても以前ほど楽しさを感じず、無気力な私の心の支えは無くなりました。

よく生きることを放棄した暇人

一言でいうと私は退屈な暇人です。

何か趣味でも見つければ?とりあえず何でもいいから集中できるものやってみれば?というアドバイスは多々いただき、たしかにそうだなと私自身も思うのですが、それをやろうとする気力が湧かない。

気力を待っていたら永遠に何もできないよ、ということは本当で、ただ動けば何かが動き出すのはわかっているのですが、そもそも私の人生をよいものに変化させたい、よく生きたいという意欲すらなく、明るい未来も見えず、人生自体を諦めたような状態でした。

そんな人生に光を見い出せぬまま日々を過ごし、「今日もやることないな〜イオンモールいくかな〜」で目覚めた日曜日。

Amazon Primeのラインアップを見ていたら、ウォッチリストに入れていたドラマ『ギルティ 悪魔と契約した女』(2010、関西テレビ)が「あと15時間で終了予定」とあり、慌てて駆け込み視聴することに。

何回か見ているお気に入りのドラマでしたが、特に期待せず観ていたところ、話の展開や出演者、BGMなど何もかもが素晴らしく、のめり込み気味で全話一気に視聴しました。

なにかに集中するって爽快感を伴うものなのだということを、久しぶりに体験することができました。そしてここで重要なのは、玉木宏です。

玉木宏でストレスコーピング

ストレスコーピングとは、ストレスの原因を把握し、そのストレスの原因に対して適切に対処することをいいます。一言でいえば、ストレスに上手に対処し乗り越えていくというものです。ストレスコーピングで重要なのは何にストレスを感じているのか原因を理解することです。

私の場合、ストレスの原因は「生きていても面白くない」、そもそも生きる気力や喜びが失われている状態でした。

ここに何故玉木宏?という感じですが、単に「好き」ということです。好きなもの(人物、動物、キャラクターなど)であれば何でもいいのですが、私にとっては玉木宏でした。

ここ数年、好きという感覚も消え失せていたので、好きだなと思った時の自分の反応が面白かったです。

まず、好きだなと思うと、ニヤニヤが止まらないことです。犬と添い寝するとニヤニヤが止まらない、そんな感じで、玉木宏の顔を見ると、ニヤニヤが止まらないという状況です。中年のおばさんが、玉木宏をみてニヤつく・・・・・・。なんともいえない感じですがそれはさておき。

ニヤニヤが止まらないということは、それだけ身体が緩みリラックスしているといえます。

次に、唾液が出る。これはイライラすることがあったとき、「そうだ!玉木宏の画像見よう!」とグーグル検索して写真みていたら、イライラがおさまり、さらに唾液量が増えました。これもイライラで交感神経が高まったところ、好きな画像を見ることで、副交感神経が優位になり、リラックスした結果だと思われます。

そしてリラックスすると、今を目の前にあることに集中でき、未来に対しても明るさを感じるようになります。

「嫌い」「キモい」を生きる糧にしていた

私はいままでの人生を振り返ったとき、好きなものよりも嫌いなものを集めて生きていたように思いました。

嫌いなものを見つけて、「大っ嫌い!」「腹立たしい!」「なんであんなものがこの世に生を受けたのか、はっきりいってバグだろ!」と意気揚々と悪口を脳内で発動させ、そうすることで、生きている感覚や熱を感じていたのかもしれません。

実際「嫌いーーー!」「キモいーーーーー!」と思うと、身体の奥で緊張は走りますが、胸は高鳴り、戦闘モードになり、意欲が湧いてくるような感覚があります。

無気力な私が生きるためには、いわゆるネガティブな感情が大切な燃料だったと思います。

好きだけで生きることは可能かもしれない

今回、玉木宏でストレスコーピングを実感し、ストレスを軽減するだけではなく、好きという感情が生きるエネルギーになるということがわかりました。

これまで私の中で「好き」というものは超レアなもので、人生においてほとんど発生しないものでした。その理由は、「好き」と思うことを抑えつけていたのかもしれません。

私が好きなものや本当に欲しいものは手に入らない
好きな人には振り向いてもらえない
好きと思うだけ無駄
好きになることは辛いこと

そう思い、好きという感情を避けていたようです。

しかし、今回単純に「好きだな〜」と思うだけで、元気が湧いてくる経験をしたことで、手に入らない、触れられない、所有できないとかどうでもよく、勝手に好きになるだけで、私としては幸せな気分になることがわかりました。

そんなこんなで、私にとってのストレスコーピングは玉木宏ですっていう話でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?