専門性に囚われるということ
こんにちは!ぱごろもです。
私は理学療法士ですというのは以前の投稿にも書いてきました。
理学療法士や作業療法士などは、時として「専門職」と呼ばれます。
今回は「専門」をテーマに書きたいと思います。
なぜ専門職が必要なのか?
そもそもなぜ専門職って必要になったのでしょうか?
一昔前ならお医者さんがすべてまかなっていたのでしょう。
そのお医者さんでも内科やら外科やらとわかれていくわけですが、要は「ひとりで全部できるかい!」ってことですよね。
さらに言うなら、「専門的に勉強してくれた方がクオリティが上がる」ことにつながります。
その道のスペシャリストが出来上がっていくわけですね。
そうしてスペシャリストたちがチームを組めば、より良い医療ができるようになります。
これがチーム医療です。
要するに、「患者さんのことを第一に考える」ことによって、専門職が誕生してきたのだと思います。
私の考えなので歴史が合ってるかはわかりません(^^;)
専門職としての理学療法士
さて、ではPTというのはどういう専門職なのでしょうか?
リハビリの専門です!とか言っちゃうと作業療法士(OT)さんや言語聴覚士(ST)さんもリハビリをしているのでややこしいですね。
厳密には理学療法の専門であり、その中でもさらに細分化していきます。
PT協会が定めている認定理学療法士というものがあります。
さらにその先には専門理学療法士があります。
分野は7つ。
○基礎
○神経
○運動器
○内部障害
○生活環境支援
○物理療法
○教育・管理
どれかひとつでも持っていればスペシャリストを名乗れますね。
一応他にも心臓リハビリテーション指導士や認定呼吸療法士などもありますが、PTに限った話ではないので割愛します。
うーん、でも「結局なんなん?」という感じが拭えません...
専門性に囚われていないか?
PTだから足のリハビリが得意!
PTだから手のリハビリはできない!
臨床(現場)が第一!研究なんかいりません!
研究しないと意味ないでしょ!臨床より研究!
たまにこんなことを言うPTがいたりするわけです。
私としては「?」しか浮かばない。
全部やっちゃだめなの?
何か縛りあったかなぁ?
とか思ってしまう...
もちろん、私たちPTができることの制限はあります。
診断や注射はできないし、ましてや手術なんて...
だからこその専門職です。
できることを最大限やるんです。
「できないこと」と「やらないこと」では天と地ほどの差があります。
専門性にこだわる余り、視野が狭くなっていませんか?
周りを否定して、自分の優位さを説くのは専門性とは言わないのです。
まとめ
何というか、「専門バカ」にならないでほしいなぁと思うのです。言葉は悪いですが。
如何にして自分を活かすか、他人を活かすか。
これが大事なのではないでしょうか?